2012/06

くじゅう

平治岳

5 月下旬頃から 6 月前半にかけてのこの時期、九州ではくじゅうのミヤマキリシマが
有名のようで、昨年行こうとしたものの、悪天候と仕事の都合で行けなかった。

今年も行ってみようかな〜と考えていたら、ちょうど仕事の都合で湯布院へ行くことになり、
当日と翌日が晴天予想だったので、これはきっと行ってみなさいという
神様のお告げだと思って、行く方向で準備を整えた。

平日でも結構混雑するらしいけど、果たして木曜日はどうだろうか?
こちらの人たちは日帰りが多いから、早朝ならまだそんなに混まないと思うけど・・・

2012年 06月 06日
( 水曜日 )
熊本 〜 日田 〜 湯布院
やまなみハイウェイ
吉部登山口駐車場
2012年 06月 07日
( 木曜日 )
−−−−−−−− 登山開始 −−−−−−−−

吉部登山口
沢沿いルート 〜 大船林道
南西斜面 〜 大戸越
平治岳
北斜面ルート
大船林道 〜 沢沿いルート
吉部登山口

−−−−−−−− 下山完了 −−−−−−−−

吉部登山口駐車場
長者原
やまなみハイウェイ
ミルクロード
熊本


06月 06日 (水)     晴れ

朝から一件目の仕事の訪問先である日田市へ。

こちらの作業が 1 時間弱で終了したので、そのまますぐに湯布院へ移動。

毎度お馴染みのジョイフルでランチを済ませ、
目星をつけておいた温泉 ( 庄屋の館 ) へ行ってみる。

表通りの看板が地味で目立たないので、最初は分からず通り過ぎてしまう。

手前の駐車場に車を置いて、
少し歩くと、庄屋の館があった。

受け付けを済ませて露天風呂に行くと、
前半は一人ぐらいしか他の客がいなかった。

ここの露天風呂はコバルトブルーが売りらしく、
本当にコバルトブルーだった♪

仕事の合間に温泉に浸かるというのも贅沢な感じ〜

でも時間が長く空いてしまうし、折角の温泉地だし、
ここは時間と場所を有効活用。 ( ^o^ )丿

温泉を出た後、二件目の仕事の訪問先も 20 分ぐらいで早く作業が終わった。
仕事の後処理が少々手間取ったものの、問題が解決したので、吉部へ移動することに。

やまなみハイウェイへ近道するルートを走ってみたけど、途中で分かり難い分岐があり、
間違って温泉施設に着いてしまう。    女将さんらしき人に、温泉入って行かんかと
声をかけられたけど、さすがに昼間入ったばかりなので断って、再度本線へ戻る。

やまなみハイウェイを走っていたら、途中で道路にいたオバちゃんに、急に停められた。

話を聞いたら、黒川温泉へ行きたいのに、ナビ利用でも迷ってしまったらしい。
地図を見せて説明した後、ずっと一緒に走ったけど、
ここは長者原よりもかなり北なのに、ナビはどうやって誘導したんだろう?

私は飯田高原の交差点で左折したけど、果たして無事に黒川温泉に着けたかねぇ・・・

吉部の登山口方面へ走っていくと、 300 円と 1000 円の駐車場があるらしく、
最初 1000 円の駐車場へ行ってみたが、引き返して 300 円の方に行ってみたら、
なんと隣り合わせの同じエリアだった。

多少 1000 円の駐車場の方が広そうだし、トイレが使えるメリットがあるらしいけど、
今日はトイレの心配が要らない感じなのでこっちで良かったと思う。

しかしまだ 17 時半過ぎなので、この時期とても明るい。

← 暮雨 ( くらぞめ ) 茶屋の駐車場 ( 1000 円 )

私有地に新しく駐車場が造られたらしい。
広々とした感じで緑も多くて綺麗な感じ。

1000 円側にはトイレがあるが、 300 円の駐車場は
トイレがなく、 1000 円側のトイレは利用禁止だそうだ。

こちらが暮雨茶屋駐車場の隣にある、
300 円の駐車場。

すぐ下に沢があるけど、広くないし、
水深が浅過ぎて、バケツに少ししか
水が汲めなかった。  ( -_-; )

一人だしすることも無いので、しばらくは外をウロウロしたりしていたが、
ちょっとビックリしたのは、 18 時過ぎてから下山して歩いてくる登山者がいたことだ。
いくら一年で一番陽が長い時期で晴天日といっても、この時間の下山はないだろう。

途中でトラブルがあって仕方なく予定をオーバーしての時間なら分かるけど、
たぶん違うだろうなぁ〜 と思う。

ミヤマキリシマの時期は平日でも、前夜には駐車場がいっぱいになるらしい情報が
多かったけど、今日は全然車がいない。   遅い時間になってから増えるんだろうか?

弁当は買っておいたけど食欲があまり無く、明日の朝食べるとして今夜は寝ることに。
カーステの FM は綺麗に電波が入るのに、携帯電話のアンテナはゼロ。

そんなに寒いことはないのだけど、何となくちょっとヒンヤリ感があったので、
久しぶりにシュラフに潜って寝ることにした。

林の中だけど半分ぐらいは空が開けていて、夜中でも少し明るめの感じ。
車中ということもあって、あまりグッスリとは眠れなかった。


06月 07日 (木)     曇り 時々 晴れ

目を覚ますと、やっぱり周囲はまだ暗い感じ。

何度か夜中に目を覚ましていて、周囲は真っ暗ではなく薄ら明るめの感じで
今回もそうかなと思ったものの、時計を見たら 4 時半だ。

5 時ぐらいに出発出来れば良いかなぁと、漠然と思っていたので、
昨夜食べなかった弁当をさっさと食べ始める。

夜中にやって来た車が何台かいたので、駐車場の車が少し増えていた。

そして、弁当を食べ終わる頃には辺りも明るくなってきて、
準備を始めた 5 時前には、もうすっかり普通の朝になっていた。

準備が出来て駐車場を出発したのは、 5 時を少し回った頃。

少し林道を歩くと、
坊ガツルへ向かう道の
入り口が右手にあった。

別のオジサンと一緒になったので、ここではなく
もう少し先に、平治岳の北斜面へ続く別の道が
あるという話をしながら、一緒に先へ進む。

そしてすぐ先の、橋を渡ったゲートの所から
右へ入ると、山道が始まる。

沢に沿って歩き、途中で何度か
小さな沢を渡ることもある。

今の時期はすっかり緑も深まり、
素敵な森林浴コースって感じだ。

沢沿いの山道が終わると、
先ほどの林道と合流するので、再び林道を歩く。

地図を見る限り、さっきまで歩いていた
山道と同じぐらいの距離を歩くらしい。
車が走ることの出来る道なので、楽と言えば楽だ。

途中で何度か左手に標識のある場所を通り、
ここが北斜面登山道の入り口かと思ったりもしたけど、
よく分からずどんどん林道を歩いて行く。

工事関係の広いスペースがある所を右手に進んだ
すぐ先で、さっきのオジサンが止まっていて、
どうやら南斜面の登山道への入り口らしい。

オジサンもよく分からなかったようで、ちょっと先を偵察に行かれたが、
やはりここで間違いないそうで、南側の登山ルートへ入って行く。

以前は、入り口にちゃんとした看板があったそうだが、今は無いらしい。

南西側の斜面を登るコースは
傾斜が緩やかなので、楽チンだ〜♪

以前、大戸越から坊ガツルへ南斜面を降った時に、
分岐点を通過した記憶が無かったので、
一体どこで合流するんだろうと思っていたけど、
確かに分岐点があり、標識もあった。

でもちょっと道が三角形のような感じになっていたので、
大戸越と坊ガツル間を真っ直ぐ歩くと、
枝分かれする道には気付かないかも・・・

坊ガツルから登ってきたルートと合流すると、
ちょっと歩き難い道になった。

そう長い時間登らないうちに、大戸越に到着〜〜

見上げると、南側の斜面には
一面にミヤマキリシマが咲き乱れている。

第一印象は、青空だったら
ピンクも映えただろうにねぇ ってこと。

とりあえず、大戸越に到着したので、休憩しながらちょっと写真を撮ってみる。

斜面にいる登山者を見ると、ミヤマキリシマに包まれて歩いている感じもするけど、
下から見上げている限りでは、そんなにミヤマキリシマの密度が
濃いようには見えないけど、気のせいかな・・・?

男池側からチラホラ登ってくる登山者もいるけど、
まだ時間が早いせいか大戸越にいる登山者は少ない感じだ。
きっと土日だったり、この後お昼近くになってきたりすると、混雑してくるんだろうねぇ。

休憩を終えて 7:45 頃に斜面を登り出す。
途中でちょくちょく写真を撮りながらなのでスピードが遅いから、あまり疲れずに済む。





稜線っぽい所が近づいてきたので
山頂なのかなと思っていたら、
突然更に北側が開けて、谷間を挟んで向こうの方まで
ミヤマキリシマの群落が広がっているじゃないか〜〜!

ミヤマキリシマのエリアは
もっと広かったんだねぇ− \( ^o^ )/

ここは展望が良く写真スポットになっているようで、
オバちゃん集団とオジサンと二組に記念写真を頼まれる。

稜線に出た後、山頂へ向かう途中、一緒になったオジサンと話したら、
横浜の方で、毎年この時期に、ここのミヤマキリシマを観にいらしゃるそうで、
今回も一週間ぐらい時間を取って来られたそうだ。


また、九州は石で出来た橋が多く、くじゅうでミヤマキリシマを撮影された後は、
石橋撮影に行かれるそうで、そちらの撮影も趣味なんだそうだ。

日本アルプスの話も出来たので、名刺をお渡ししてみた。

まだ時間が早いせいか、
山頂に着くと、思ったより人が少なかった。

平治岳 山頂  1643 m

山頂の西側斜面もかなりミヤマキリシマが
咲き乱れていて、撮影者が多かった。












山頂から西側へ降りてみると、こちらの方がミヤマキリシマの密度が濃い感じ。
いや〜、やっぱり青空がバックだったら良い写真になっていただろうにねぇ・・・ ( -_-; )

山頂へ戻る途中、一眼レフを持っていたお姉ちゃんに記念撮影を頼んだら、
とんでもない日の丸構図で、 大丈夫ですか? と聞かれたものの、
撮り直しを頼む気にもなれず、 あ−良いですよぉ  と答えてしまった。

こういう写真を見ると、長年写真を撮っただけあって、構図を見る習慣は完全に
身に付いているなぁ〜 と実感する。 ( 良い悪いじゃなく、ちゃんと見つめるという習慣 )

山頂に戻ると、かなり人が多くなっていた。

ここの山頂はあまり広くないから、
ちょっと人が増えると、
すぐにいっぱいという雰囲気になってしまう。

山頂からもう北側へ降りるか迷ったものの、
もう一度、南側の斜面へ少し降りてみた。

途中でちょっとした展望台のような
岩場があったので、そこから南側を撮影。

しばらくして山頂へ戻り、ちょっと一休み。

ミヤマキリシマの群落の中に居て 3 時間ぐらいになるけど、
これ以上天候が良くなる感じもなさそうだし、
写真もだいたい撮ってしまったから、 10 時半前に山頂を後にする。

もう一度ミヤマキリシマ群の中を降るか北側斜面を降るか迷ったものの、
写真はそれなりに撮ったし、同じコースというのもイマイチなので、
歩いたことのない北側斜面を降りてみることにした。

山頂を後にすると、
すぐに樹林帯の中の狭いコースになるが、
兎に角泥濘が多くて大変だ〜〜!!

元々降りは苦手なのに、
泥濘の嵐なので
凄くゆっくりの降りになってしまう。

しばらく降って来ると、
樹林帯を抜けて開けた所に出た。
ちょうど登りの人が少し居て、しばらくお話することに。

ここまでの降りは泥濘が酷かったことを話すと、
この下のコースもそうらしい・・・ ( -_-; )
ドロドロした道は歩きたくないよねぇ〜、全く!!

北側の斜面を見上げると、ミヤマキリシマは全く姿が見えない。
本当に南側と西側だけに沢山咲いているようだ。

ちょうど上空にヘリが飛んでいたので、救助かなと話していたものの、
たぶんミヤマキリシマの撮影じゃないのかって話になったが、どうやらそうだったらしい。
( この日の平治岳のミヤマキリシマの空撮写真が、後日新聞に載っていた )

一眼レフに三脚を担いでいるので、登って来る人たちに声をかけられることが多い。
この先の降りでも、声をかけられるので、花は沢山咲いているけど、
空が青じゃなくて白いのがイマイチだ、という話を何度もする羽目に。

途中のパーティの人たちは、私が駐車場を 5 時頃出発したと言うと、
自分たちは長崎だけど、向こうを出たのが 6 時半だと言って、笑っていた。

日本アルプスと違って、こっちの山はそういう感じらしい。  笑

更に下へ降った所で、
ちょっと長めのロープの場所に出たが、
なかなかの泥濘で、厄介そうだ。

何とか滑ったり転んだりはせずに降ったものの、
手袋が泥だらけじゃないか−!

次に梯子が登場したが、
両手が空いてなかった為、
真面目に立ち往生してしまう。

あれこれ考えながら、
やはり片手で降り始めることは
難しいと思ったのだけど、
結局、一眼レフを首にかけ、
三脚は伸ばしたまま、
何とか降りることが出来た。

急勾配で泥濘の場所を過ぎると、
だいぶ落ち着いた道に変わる。

先ほどまでの歩き難さに比べると、
普通に歩けるだけで、だいぶマシ〜〜

途中で 1 ヶ所だけ、分岐点でどっちにも行ける感じのところがあったが、
方向がまるで違っていて、一瞬、ん・・・?   となってしまう。

方向的には真っ直ぐな感じだけど、
登山道の感じからすると左折だ。

あまり悩まずに、左へ降りて行く。

一体どこで林道に出るんだろうと
思いながら降って行くと、
そのうち林道には出たが、
朝歩いて来た林道とは違う。

さらに林道を進んで行くと、
しばらくして、朝歩いた林道に出た。

見覚えのある標識が立っている
分岐点だったが、よ〜く見ると、
確かに北口登山道、って小さく書いてある。
でも、これじゃ〜気付き難いよねぇ。

広い林道をしばらく歩いて行くと、
再び山道への入口が見えてきた。


最後の沢沿いの山道を歩いていると、もう 12 時前なのに、
なんとこれから平治岳へ登るミニパーティとすれ違った。

いくら陽が長い 6 月だからって、午後から登山はないだろ〜
本来登山は、朝から午前中の時間帯がメインなのにねぇ。

道を聞かれたので教えてあげたけど、リーダーさんも道をきちんと
把握していない感じがしたし、残りの人たちは付いて歩くだけって感じも・・・

ああいう人たちが、遭難事故に繋がるんだろうなぁ〜 と思う。

沢沿いに歩くので、帰りは暮雨の滝に
寄ってみようと思っていたけど、
いくら歩いても暮雨の滝らしき標識も
見えてこないし、それらしき景色も見えない。

そのうち、駐車場へ続く林道に出る。

どうやら、沢沿いのもう一つの
コースの方が滝に行けるらしかった。

駐車場に戻ると、
どちらの駐車場も
車が結構多くなっていた。

平日とはいえ、この時期は
やっぱり来る人が多いんだねぇ〜

ちょっと一休みして小腹を埋めた後、
帰る準備をして、 13 時を過ぎた頃に出発。

途中、長者原の手前の直線コースの所で、
いつものように九重連山の写真を撮ってみる。

今の時期は、もうすっかり辺りは緑。

帰りは長者原で目についた温泉 ( 九重星生ホテル/山恵の湯 ) に寄り道してみた。

今日は学生の団体が来るそうで、 14:40 までの時間制限があるそうだが、
1 時間以上あるので、全然問題無し。


露天風呂は数がたくさんあり、
屋根が無いから開放感がいっぱい。

目の前には、ドーンと三俣山が姿を見せていて、
人も少なく空いていたから、とても気持ち良かった。
( 青空だったらもっと良かった )

帰りはいつもの、やまなみハイウェイからミルクロードを通って帰宅。
久しぶりの山歩きで、さすがにちょっと帰りは疲れた感じもあった。

ミヤマキリシマ群を見ることが出来たのは良かったけど、やはり青空が良かったねぇ。
来年また晴天下でのミヤマキリシマのチャンスを狙ってみようかなぁ・・・  と思う。

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