2011/05

くじゅう

稲星山・中岳・久住山

ここのところ参加している、初級者向け NORI さんトレッキングが
来月はくじゅうエリアで企画予定。

私もくじゅうは昨年一度だけ行ったっきりなので、時期的にはもう行ける時期だし、
ちょうど今週後半はずっと晴天が続く予想なので、行こうかなと考えていた。

ちょうど水曜木曜頃は快晴が見込めそうなので、超久しぶりにテント泊もどうかなと
薄ら頭では考えたものの、なんと月曜夜から体調を崩してしまい、
火曜夜になってもイマイチ回復せず、とうとう水曜も様子見状態に。

完全に回復したわけじゃなかったものの、そう酷くもなくなっていたし、
何と言っても逃すのが勿体無いほどの快晴予想の天気だった為、
木曜日に前夜発日帰りで、坊ガツルとどっかの山頂を組み合わせて行ってみることにした。

2011年 05月 19日  ( 木曜日 )
長者原 → 雨ヶ池 → 坊ガツル → 法華院温泉 → 鉾立峠 → 白口岳
→ 稲星山 → 中岳 → 久住山 → 北千里浜 → 長者原 → タデ原湿原

05月 19日 (木)     快晴

わりと直前まで行こうかどうしようか迷っていたけど、
21 時半頃から用意を始め、自宅を出発したのは、23:15 頃。

57 号線からミルクロードへ入り、先ずは阿蘇の大観峰方面へ走る。
夜なので車は少ないから、走り易いねぇ〜

昨年一度、夜に走っているし、おおよその地図は頭にあるので、
迷うことは無いと思っていたけど、意外と走る距離が長い為、
なかなか大観峰に着かず、途中で一度車を停めて、間違ってないかチェック。

しばらく走ると、大観峰に到着。
車を停めて、阿蘇五岳方面の夜景を撮影してみる。

ケーブルレリーズを持ってきてなかったので、
バルブ撮影なのに、手でシャッターを押したまま撮影。
やっぱり手で押しっ放しはちょっと辛いねぇ。

月明かりで明るめとはいっても、そこはやはり夜、
見えないから構図が難しい〜〜 ( -_-; )

20 分ぐらいしてから大観望を後にして、瀬の本高原へ向かう。

ここから瀬の本高原へはそう遠くない。
車の CD ドライブが故障している為、ラジオしか聴けず、
それも山合いでは電波が入らない所もあって、う〜んイマイチ・・・
でもジェットストリームを聴いたのは、学生の時以来のような気がする。

たま〜に対向車が来るぐらいで、殆ど車の姿を見ることなく走っていると、
大分県に入り、くじゅうの山のエリアへ入って行く。

昨年来た牧ノ戸峠の駐車場を過ぎて、長者原方面へと初めて走る。

ホテルなどの案内板がチラホラ姿を現し、しばらく走って、 1:10 頃に長者原に到着。
初めて来て夜なのでよく分からず、とりあえず左前方に広い駐車場が見えたので、
そちらに駐車してから、毛布をかぶって就寝タイム。

しばらく寝付けなかったので、たぶん寝たのは 2 時頃だと思う。

朝、目が覚めると、 5:30 だった。
外に出てみると、登山口前に駐車場があるじゃないか〜

というわけでそちらに車を移動して準備開始。
朝食やトイレなどを済ませて、
いざ歩き出したのは、 6:15 頃。

駐車場の前の小川を渡ると、
すぐに目の前にタデ原湿原が姿を現した。

広くはないけど、尾瀬のような雰囲気だね〜♪

タデ原湿原

湿原の中の木道歩きが終わると、
ちょっとした林道歩きが始まる。

この辺はラムサール条約の登録地と
いうことで、きっと貴重な場所なんだろう。

しばらくすると、山道に変わってきた。

まだ陽が当たってないし、
樹林帯の中なので涼しい〜♪

しかし歩き始めたので、
それなりに汗はかき始めた。

3 度目の休憩。
樹林の切れ目から長者原が見える。

久しぶりに一眼レフを三脚に着けて
歩いたので、ちょっと重く感じる・・・

樹林帯が終わり、
少し展望が開けた感じになったが、
雨ヶ池はまだなのかな?

この辺からまともに
陽光を浴びるようになってきた。

少し歩くと、道が木道に変わり、
雨ヶ池はすぐだった。

木道があるんだから湿原なんだろうけど、
周囲を見渡す限り、全然瑞々しさが無いぞ〜

雨ヶ池

雨ヶ池を過ぎ、三俣山の東側を回り込んで
樹林帯の中を歩いて来ると、
樹林帯の切れ目から坊ガツルが見えた。

ここの休憩場所で一緒になったおじさんは、
今日はこれから大船山へ登るとのことだった。

再び樹林の中を歩くが、
さっきまでのようなまともな樹林帯ではなく、
やや疎らな樹林なので、
わりと陽光が入り、明るい感じだ。

樹林を抜けると、
目の前に坊ガツル湿原が姿を現した。
NORI さんが言ってたように、
尾瀬に比べると、確かに小さいねぇ。

坊ガツル湿原

湯沢台から来た道を合流した後、
少し先でちょっと休憩。

平日のせいか、全然人の姿を見ない。
人が混雑してウザいよりは良いけど、
何となくちょっと寂しい感じも・・・

テーブルのすぐ横には
小さめの小川が流れていた。

今の時期が水量が少ないのか、
元々がこの程度の水量なのか・・・

本道をちょっと外れて、
湿原の中の道を回り道してみる。
やっぱり湿原なのに乾いた感じ・・・

今日は大船山じゃなく、正面に見える
中岳や白口岳方面へ向かうことにした。

ちょっと歩いて本道に戻ると、
すぐ目の前にチラホラ建物が見えている。
法華院温泉なんだろうねぇ。

1 軒の山小屋かと思っていたけど
建物が点在しているというのは・・・  はて?

少し奥に歩いてみると、
右手側に大きな建物があった。

たぶんこちらが本館なんだろうね〜

法華院温泉

ここは目的地じゃないので、歩くルートはどこだ〜 と
探していたら、真後ろじゃないか。

標識が分からなかった。  笑

ちょっと狭い薮っぽい道を歩いて行くと、
そのうち開けた広い場所に出た。

南側の街並みを見えたし、
大船山方面への道もあった。

鉾立峠

ちょっと休んだ後、いよいよピークへ向かう。

広角レンズで撮っている為、写真を見ると
勾配が緩く見えるけど、肉眼で見ると結構急勾配だ。

でもここを登ると、
一気に展望は開けて良さそうだね〜

勾配が急なので、登る速度は遅めになるが、
少し登る毎にどんどん高度が上昇していくので、
遠景もどんどん見えるようになっていく。

お〜〜、眺めが良いねぇ−♪♪

下を見ると、さっき居た鉾立峠が
もうかなり下になっている。

平治岳や大船山も
綺麗に見えるねぇ〜 ( ^o^ )丿

上部のガレ場が目の前になってきたので、
もうそろそろ稜線上に出るような
気がするけど、どうだろう?

しばらくすると、すぐに稜線上に出て、
白口岳の山頂に到着した。

いよいよこれからピーク巡りだぁ〜

白口岳 山頂  1720 m

山頂でしばらく休憩しながら、
周囲に見える景色を撮ってみる。

右側が三俣山。

右手前の高いのが、中岳。

左奥が久住山。

右奥が久住山。

中央が稲星山。

稲星山への稜線。

左側へ続くのは、
鳴子山への支稜線。

一度降った後、
稲星山へ登り返す。

コルで先に行かれた方に、
登りの途中で道を譲って頂いた。

緩やかな登りを上がって行くと、
先の方に、稲星山の山頂が見えてくる。

なんか広そうな場所だねぇ。

程なく山頂に到着して、
休憩を兼ねて、ここでも撮影。

遠景が、平治岳と大船山。
左手前はさっき居た白口岳。

右手前が白口岳、
右奥が平治岳、
左側の高いのが中岳。

中央の鞍部が、坊ガツル。

遠景のピークは、右が中岳、
中央が天狗ヶ城、左奥が星生山。

なんかこの辺のピーク群は、
登り降りが多いねぇ・・・ ( ^_^; )

こちらも遠景のピーク、右が天狗ヶ城、
中央が星生山、左が久住山。

ここから久住山へ行く手もあるけど、
帰りのルートを考えると、次はやはり中岳か。

南東側には阿蘇五岳が見えているけど、
この時期、お昼近い時間帯では
晴天でも霞んでしまってよく見えないねぇ〜

稲星山 山頂  1774 m

しばらく待っていたら人がいなくなった。

ここの山頂は広いので、写真は撮り易い。

ちょっと傾斜はあるものの、
広いから休憩するには困らない。

日陰が無いので、
暑い時はちょっと大変かも・・・

稲星山から中岳へは、
右側の道を降って行く。

降って登るので、
ちょっと勿体無いねぇ〜

稲星山と中岳の間の鞍部。

坊ガツルのように、湿地っぽい場所かと
思ってたけど、全然そんな感じじゃなく、
ガラガラに乾いていた。

コルへ降って来て、
ここから中岳へ登り返し。

ちょっと勾配が急な感じ。

勾配はちょっと急だったけど、
距離が短いので、そう時間はかからず、
中岳の山頂が見えてきた。

何人か人が休んでいるみたいだ。

中岳に到着すると、
とりあえずここでも遠景撮影。

稲星山の時とあまり変わらんけど、
平治岳 と 大船山。

右奥が平治岳、

その下に坊ガツル、

左が三俣山。

右側が三俣山。

左奥は、黒岩山・・・?
湧蓋山 かな???

北西方向には、次に行く予定の
天狗ヶ城への道が続く。

写真では穏やかそうに見えるけど、
肉眼ではもっと V 字な降りと登り。

右側の久住分れから
左側の久住山へ道が走っていて、
手前には御池が少し見える。

中岳 山頂  1791 m

くじゅう連山で一番高いピーク。

山頂は狭くはないけど、岩がゴロゴロしていて
少し離れないと、休憩し難い感じ。

お昼にしようと思ったら、
α米を忘れたことに気付き、ショック・・・
仕方なくカップラーメンを食べようと思ったら、
一緒にお箸を忘れていて、更に衝撃!!!

予備で購入したお握りとパンで凌いだけど、
あまり笑えない忘れ物だ。

中岳からしばらく降りた所から、
天狗ヶ城を望む。

コル付近から
返り見た中岳。

左下には御池がよく見える。

池を囲むように
歩くコースがあるみたいだ。

左奥に三俣山。

ここからは、
天狗ヶ城への登り返し。

天狗ヶ城に着くと、おじさんたちが
西側の撮影をしていたが、
少し休んでいたら、もう出発されたので、
山頂は独占状態に〜〜♪♪

天狗ヶ城 山頂  1780 m

中央左が三俣山、
右側が平治岳。

平治岳の後方、
遠方に薄らと見えるのが由布岳。

中央左寄りが星生山、
中央奥が湧蓋山。

硫黄山のところから
ちょっと噴煙が出ている。

右側が星生山、 中央は・・・
方向からすると、岩井川岳かな?

中央鞍部が、久住分れ。

久住山への登り。

昨年来た時は、ここを登って行って
久住山へ行き、星生山へ寄って戻った。

天狗ヶ城から急勾配の坂を降ると、
下の御池の脇を通るので、
ちょっと逸れて寄ってみた。

ここから少し登れば、
久住山への稜線に合流するけど、
果たして久住山へ行こうかどうしようか・・・

昨年来ているし、登るのちょっとダルい気もするし・・・
でも近いし折角だから一緒に回るのもありだし・・・ (-_-;)

上から人も降りて来てるし、
まあ、とりあえず稜線まで歩こう。

というわけで、すぐに稜線に合流。

どうしようかなと思いながらも、
足が勝手に久住山へ登り始めていた。 笑

折角だし時間もたくさんあるから
やっぱり一緒にピーク巡りに入れよう〜

久住山へのガラガラの登りは
やっぱりちょっと面倒臭いねぇ。

山頂に着くと、奥に数人が陣取っているだけで、
山頂付近は誰もいなかった。

久住山 山頂  1787 m

久住山からの南東側の景色。

阿蘇五岳も見えるけど、
霞んでいてかなり見え難い。

もう少し右側に目を向けると・・・

たぶん右端の山は
岩井川岳だと思う。

北西側には、
左側に岩井川岳、
右側には星生山。

遠くに少し見えるのが、
湧蓋山かな・・・

北側は、
北千里浜を挟んで、
ポックリと三俣山。

久住山を後にして、下山開始。

天狗ヶ城と久住分れの手前まで
降りて来た所から分岐を眺める。

右側が分岐点の道標、
中央左が星生山。

久住分れ

西千里浜、北千里浜、
中岳・久住山方面の三分岐地点。

ここから正面に三俣山を見ながら
降り斜面を降りて行く。

南側を振り返ると、
さっきまでいた
久住山が見える。

久住分れから、正面に北千里浜と
三俣山を望みながら、斜面を降り始める。

降りの出だしは、
ちょっと急勾配かも・・・

だいぶ下まで降りて来ると、
やっぱり展望は無くなるねぇ。

勾配が無くて楽かと思っていたら、
ガラガラと小岩が多くて、結構歩き難い。

南側を振り返ると、こんな感じ。

中央の鞍部付近が、久住分れ。

北千里浜付近に来ると、勾配の無い
フラットな砂路のような道になる。

歩き易くはなったけど、暑いねぇ〜 ( -_-; )

北千里浜

法華院温泉との三分岐地点に
到着したので、ちょっと休憩。

中央の鞍部付近が、久住分れ。

ちょっとだけど、
久しぶりの登り坂。

何やらやたらペンキ印が多い。

諏蛾守越避難小屋。

避難小屋というから、建物かと思ったら、
石を積み上げて造った防護壁のような感じ。

久しぶりの日陰に、しばらく居座ってしまう。

避難小屋を出て、
西側への降り斜面に出てみると、
樹林帯と思っていたのに、
樹林の無いガレ場の斜面じゃないか〜

しかも向こうの方に道路らしきものがあるし・・・

硫黄山の噴煙がこちら側からも見えるが、
反対側のピークから眺めていた時よりも
ちょっと貫禄があるように見えるね〜

噴煙を近くで見ることが少ないから
かなり昔の記憶になるけど、那須の茶臼岳の
噴煙場所に、雰囲気が少し似ている気がする。

左側の鞍部が諏蛾守越で、
そこから斜面を斜めに横切り、
右側の道を降って来る。

右側の道は、車が走れる道。

なんで道路歩きなんだろうと思いながら
歩いて行くと、向こうの方に長者原が見えた。

途中から樹林帯に入るみたいだけど、
兎に角暑いので、早く涼しい場所に入りたい!

望遠にして長者原を撮ってみる。

右手前の平坦部が、タデ原湿原。

縦に伸びているのが、やまなみハイウェイ。

樹林帯に入るのかと思ったら、
どうも背の低い草木ばかりのようで、
木陰のコースでは無さそうだ。 ( -_-; )

暑い・・・ 樹林帯はどこへ行ったのだ!!

東側の三俣山は大きくよく見えるけど、
歩くコースとしては、どうもイマイチ・・・

夏は雨ヶ池側の方が
樹林帯コースで涼しいから良い。

この時間、長者原の方から来る人とは、
やっぱり一人も会わないねぇ。

長者原が見えているわりには、
そう簡単に近付いて来ない・・・ ( >_< )

どれくらい降りて来たかなぁと、振り返ってみる。

途中から、コンクリート道路になり、
暑い上に足に負担のかかる道とは・・・
と思っていたけど、後半になると少しは
両側に樹木が出て来て、少し木陰が出てきた。

ようやく長者原に到着し、
車に荷物を置いてから、
タデ原湿原に行ってみる。

この木道は、朝スタートした時に
最初に歩いて行った木道。

左のエリアへ少し入って行くと、
木道が周回出来るように設置されていて、
グル〜っと散策出来るようになっている。

尾瀬の木道より、遥かに幅が広い。

尾瀬に比べれば規模は小さいけど、
坊ガツルよりもこちらの方が、
雰囲気的には尾瀬っぽい感じがする。

人が超少ないのも良いね〜

平日なので、午後も車は少なめ。

温泉に入ろうか迷ったものの、
今日はこのまま帰宅することに。

帰りは、やまなみハイウェイから阿蘇の北側を通って、大津・熊本市内へ。

阿蘇の牧草地は本当に雄大で、ドライブするには本当に良いエリアだと思う。
よそ見運転が多くなってしまうのが、ちょっと困ったことだけど・・・  ( ^_^; )

久しぶりにちょっと長めの山歩きになったけど、
快晴の素晴らしいお天気に恵まれて、写真も沢山撮れたので良かった〜♪

今日歩いた山域の隣にある平治岳は、来月前半ぐらいになると、
ミヤマキリシマが咲き乱れることで有名らしいので、平日に来てみようかなと思う。

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