2005/04

高尾・陣馬

景信山・高尾山

今年の春は暖かくなるのが例年に比べて遅い。
桜が咲いたのが4月に入ってからで、暖房機器が姿を消したのもなんとGWに入ってから。
寒さが残る間は何となく山に出かけるのも億劫だが、この頃になるとようやく気候が良くなり、
運動不足解消の為に低山へと動き出す。

仕事が変わってから運動量が減っており、またGW前半は晴天が続く予想となっていたので、
どこか日帰りで1日ぐらいは歩こうと思っていたが、直前まで行き先が決まらなかった。

前日の夕方、行く気になっていたので何人か都合を聞いた人もいたが、
特に即行という人もいなかったので、勉強するものもあったし、
夜にはすっかり行く気がなくなって中止することにして酒を飲んでいたのだが・・・

ちょっと疲れ気味だったこともあり、早く寝ようと思っていたので、
珍しく早い時間にPCを落としていたのだが、寝る前にちょっと灯を入れたところ、
なんと若様から、どこに行く? という返信メールが届いていたのだ。
時は既に日付けが変わった直後だ。  どうするか???
連絡するのかこんな時刻に。  また用意もしていないし・・・・・

結局電話すると、あっさり行くという話になってしまった。
日付けが変わった後、その当日早朝からのお出かけ予定が決定するのは非常に珍しい。
何年振りだろうか・・・  まあ一人なら行かないが、連れがいればその気になることは多い。

04/30 (土)  小仏BT → 景信山 → 城山 → 高尾山 → 高尾山口

04月 30日 (土)     晴れ

朝、予定通りに自宅を出るが、電車の時間を正確に覚えてなかった為、もしかして発車時刻が
2分早い時刻だったかなと思いながら焦って駅まで歩く。   登山靴では結構辛い。

電車の時間は当初思っていた時間だったので余裕で間に合った。
土曜の6時台なので空いているかと思ったら、結構人がたくさんいる。
乗ってしばらくは Windows Server 2000 の問題集を読んでいたが、
よく分からなくてそのうち寝てしまった。   起きて周囲を見渡すと結構な混雑具合だ。
学生がたくさん乗っているが、学生はGWとはいえ連休ではないんだねえ〜

都心に入る頃に外を眺めると、すっかり上空は雲に覆われている。
今日は晴れという予報だったけど、本当に晴れかあ???
まさか午後から雨が降ってくるんじゃないだろうなと、心配になりそうな雰囲気だ。

御茶ノ水で中央特快に乗り換えると、人が多くて座れないじゃないか・・・・・
まあ良いか、新宿でたくさん降りるだろう。    高尾まで立ちっぱなしは勘弁だ。

予想通り新宿から先は座ることができ、 Windows Server 2000 の読書を再開。
ふと気づくと、やや薄めではあるが、外は青空が復活していた。

奥多摩や丹沢に比べると、確かに高尾は近く感じる。
もっと便利な歩きができるコースの山がたくさんあるといいのにねえ、この辺も。

高尾駅の北口を出ると、
若様は先に到着していた。
小仏行きのバスは結構な混雑振りで、
GW中の晴天日だから当然か〜

バスに揺られること約20分、
終点の小仏に到着する。
ここは中央高速のすぐ脇で、
見上げるとすぐ上に緑の看板が見える。

9時20分頃、準備を済ませて中央高速に沿って道路を歩き出す。
暖かくなるのが遅かったとはいえ、さすがにこの時期になると緑が綺麗だねえ〜
道路を歩いていると、前を歩いていた集団が突然、脇の山道に入って行く。
地図を確認しても、この辺で景信山へ行く山道は一本しかない。
後をついていくと正解だったが、単に道路をショートカットしただけだった。

山道に入ると、わりとキツめの勾配が続く。
普段、山歩きをしていない若様には若干きついようだが、まあたいしたことはないようだ。
おそらく高尾山はかなりの混雑だろうが、こちらは予想通り人は疎らだ。
途中適当に小休止を入れながら、呑気に登って行く。


そのうち小下沢からの道と合流。
休憩している人もそれなりにいたが、
ここは通過。

周囲の景色はすっかり初夏の光景だが、
やや緑がまだ浅い感じがする。
たまに偏向フィルターを使って
写真を撮ってみるが、
あまり効果はないみたいだ。

そのうち、右へ斜面を登る道と左へそのまま進む道が分かれる場所に出た。
特に地図を見ることもなく、考えることさえもせずに、左の緩い道へ進んだが、
結果的にこれは小さな失敗だった。  右の斜面を登る道はちょっと分かりにくい感じは
あったが、確かに道という感じはすぐにわかるのだから、検討するべきだった。
原因は景信山までは一本道と思い込んでいた為、どっちを行っても合流すると思っていた。

緩い傾斜を進んでいくと、右上の斜面から人が降りてくるのが見える。
やっぱり合流じゃないか〜、 と思っていたら、なんと山頂を通り越してしまっていた。
私たちが歩いた左側の緩い道は、実は山頂を迂回する巻き道だったのだ。 ( 失敗! )
道標には景信山0.2kmと書いてあるので、別にたいしたことではなかったが、
ちょっと注意力が散漫になっていたようだ。  しかしこのミスは小さな余震に過ぎなかった。

最後の斜面はちょっと急だったが、ほどなく山頂に到着。 ( 実際は山頂ではないが )
売店があり、テーブルの数が凄い!   これだけあれば座れないことはまず無いねえ−
一番端の景色が見える所で休憩するが、今日は霞んでいて遠くの景色はよく見えない。


しばらくして、本当の山頂は売店の裏手のもう少し上にあるのではと思って上がってみると、
さらに凄い数のテーブル群があり、売店がまたしても並んでいた。  ( ここは本当に山か? )
山頂の道標はちょっと先の方の裏側にひっそりと建っていた。
しかし人も少なく、隅に追いやられたようでちょっと可哀想な感じもするね〜

すぐ傍に陣馬山と小仏峠を示す道標があり、
1mぐらいの近距離から
その道標を見ていたにも拘らず、
その内容を把握していなかったことが
後で大失敗になるとは、
その時は知る由もなかった。
まさに Look と See の違いか・・・

景信山 山頂 ( 727m )

下の方の、最初に休んだテーブルまで戻り、
準備を整えて陣馬山へと出発する。

そう、今日の予定は
景信山から陣馬山に行って
温泉に入る内容だったのだ、 実は。

先ほど間違えて登ってきた斜面を降り、迂回道の合流を過ぎて先へと進む。
さっき迂回道から山頂へと登り始めた時、合流地点に景信山0.2kmと書いてある道標が
あったのだが、何を勘違いしたのか、反対方向には陣馬山と書かれていると
思い込んでいた為、何の確認もせずそのまま通過し、陣馬山を目指してとっとと歩く。
( 私たちは陣馬山へ向かっていると思い込んでいて、全く疑っていない・・・ )

しかし実は私たちが歩いているこの道は、
高尾山へ向かう南ルートだったのだ。

私たちは呑気におしゃべりしながら、
楽な道は良いねえ〜などと
寝言を良いながら快適に歩いている。
向こうからは小さい子供を連れた
家族ずれだの、渋谷新宿の延長気分の
カップルだのがいろいろやって来る。

よくよく考えれば、陣馬山からの縦走なら街中気分の人はそう多くないはずということに
気付くのだろうが、それは疑問を感じながら周囲を見ている時の話で、
最初から疑問を持っていないのだから、わかるはずがない。

更に途中で中央高速が見えた時も、本来ならおかしいことに気付く筈なのだ。
景信山から陣馬山へ行くのに、中央高速は関係ないからねえ〜
私たちがルートを間違ったことに気付いたのは、小仏峠で道標の地図を見た時だった。

現在地、小仏峠・・・・・
はて、登山地図を見ていた時に、
陣馬山へ行くルートに小仏峠なんて場所、
あったっけかな・・・・・

あれ〜〜、この先は城山に
なってるじゃないかあ〜!!!
( ガチョーーーーンンンンン!!!!!! )

なんということだ・・・
登山者たる者、やってはいけない基本的なミスを犯してしまったのだった。( 悲 )

しかしここまで来て今更戻る気もしないし、まあしょうがないから、この後は高尾山へ行くと
いうことで、簡単に片は付いた。   心残りといえば、温泉に入れなくなったことだけだが・・・


しばらく歩くとあっという間に城山に到着したが、予想以上の大混雑振りだ。
中学生ぐらいの生徒が学校行事で来ているし、それ以外にもたくさんの子供の姿が見える。

左の写真はだいぶ空いてからの画像だが、
先ほどまでは、たくさんの生徒らしき子供で
埋め尽くされていて、新宿駅の様相だった。

城山 山頂 ( 670m )

ここからすぐ先でも、小学生と思われる
元気な子供たちがたくさん登って来ていた。

若様は高尾山に来たことがないそうで、行き先が高尾山に変わっても特にどうってことは
ないという話だったが、GW期間中の高尾山なんて半分街中歩きに近い雰囲気なのだ。
行き先を間違えたことも大失敗だったが、変更先がよりによって高尾山というのも
輪をかけた失敗だ〜    まあ歩くのが楽だから、そうでもないか・・・・・

城山から先にも売店や休憩する場所はたくさんあるし、道も広くて歩き易い。
やっぱりこの辺は遊歩道というか散策道というか、登山道のイメージは薄いね〜


途中歩きながら適当に写真撮影もゆっくり行う。
そうたいした景色がある訳ではないが、とにかく時間が豊富にできてしまったからね・・・
広い芝生の休憩所でシートを広げて昼寝している人も結構いたが、気持ち良さそうだ。
近くに住んでいれば、こういうのも頻繁にできて良いねえ−


登山道は歩き易いようにと、木の階段が整備されているが、実は結構歩き難いのだ。
歩幅が合わないとなかなか歩き難く、ストレスも溜まるし体力も消費する。


モミジ台に来ると茶屋があったのでちょっと休憩。  しばらく休んでいるとお茶を
出されたが、特に何か注文する予定でもなかったので、断ってすぐに出発する。

少し歩くと道が三方向に分岐している。
高尾山の山頂付近は道がたくさん入れ乱れていて、どっちへ行っても
どこにでも行ける感じだが、とりあえず最短ルートで山頂へ行く為に正面の道を進む。
予想通り、高尾山の山頂は人ばっかりだ。
山頂というより、どう見てもどっかの公園って感じしかしないけど・・・

ここから先はすっかり街中の観光地を歩いているのと同じ状態だ。
周囲の人の格好が、渋谷新宿にいるのと同じだからねえ〜 ( 笑 )

薬王院を過ぎた売店の前で休みながら、
仕事の話に花が咲く。

ずっと日陰で話していたら、
さすがにちょっと肌寒くなってしまい、
そろそろ出発。

人混みの道を進み、ケーブルカー乗り場が近づいてくると、
若様が売店でお気に召したものを発見したらしい。
お焼きやソフトクリームなどが結構好物らしいのだ。

私たちはケーブルカーの南側のルートを歩いて降る。
上は大混雑だったが、さすがにケーブルカーの下の道は人が少ない。
若様は降りの時、右脚に痛みが発生しているようで
ちょっと脚を引きずり気味だが、大丈夫だろうか?

途中に琵琶滝があったが、滝自体はかなりショボイ。
蚊が飛んでいたので、さっさと下山する。

きよたき(ケーブルカー乗り場)に
到着すると、しばらく休憩だ。
再び仕事の話題に花が咲く。

この辺は日帰り入浴はなさそうだねえ・・・
まあ帰ってから風呂に入ればいいか。
今日は砂埃も多かったから
早く風呂に入りたいものだ。

帰りは京王線に乗り、若様は途中で
乗り換え、私はそのまま新宿へ。

山歩き自体はたいしたコースではなかったが、久しぶりということもあってか、
帰ったら結構疲れていて、また体もちょっと痛かった。
やっぱり体が鈍っているのだから、適度に運動しなければいけないってことだねえ〜
来月もどっかしらの山歩きには行きたいものだねえ。

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