☆☆☆ 山行記録関連映像 ☆☆☆
涸沢 2002 / 07
例年に無く台風が次々とやってきた7月。 本当に例年のように梅雨明けするのだろうかとちょっと
不安もあったが、海の日あたりから続々と晴れの予報が続いており、どうやら梅雨明けが期待
できそうだということで、久しぶりに山へ出かけてみることにしました。 結構行き先を決めかねて
いましたが、夏の涸沢へはまだ行ったことがなく、穂高の稜線の縦走もまだやっていないので、
今回は涸沢から北穂、奥穂、前穂、岳沢のコースにしようということで出かけました。
前回のように疲れることが少しでも減るように、今回は出発時間を早くし、20時半頃に家を出て
中央道を走りました。 沢渡には0時45分頃到着し、わりとすぐに眠ることが出来ました。
早い時間に一度目を覚ましましたが、予報と違ってジャンジャン強い雨が降っていたのですが、
気にすることもなくまた寝てしまいました。
5時前に再び起きた時には、雨も小降りになっていましたが、青空はまだ見えませんでした。
今回は昨年のようにダラダラとバスをやり過ごすことなくすぐに支度をして、ちょうどやってきた
バスに乗り、上高地へと向かいました。 途中、いつもならよく見える穂高連峰も、
ガスに包まれて全く見えないうちにBTに着くと、外は細かい霧雨状態となっていました。
晴れるかなあと思いつつそのまま出発しましたが、ビジターセンター付近で既に雨が真面目に
降ってきてしまったので、諦めてレインウエアを着て歩き出しました。 途中、続けてやってきた
台風のせいか、木々が倒れていたり、増水して沢が道を横切っていたところもありました。
青空はなかなか姿を見せず、小雨がパラパラと降ってきたり、時折り弱い日差しが射す程度の
変わりやすい天気でした。 それでもようやく横尾付近から青空が顔を見せるようになり、
本谷橋に向かう頃には空の半分以上に青空が広がるようになりました。
このルートは谷間なので風が吹かずに日差しだけを受けると、結構暑いんですよねえ−。
しかし穂高の稜線のところが依然として、ガスが取れないでどんよりとしているのが、気がかりでした。
本谷橋まで来ると、前回見た豊富な雪渓はかなり溶けてしまっていて、上部に少し見える程度にまで
減っていました。 休憩を取っている間に沢の水に手を浸けてみましたが、さすがに秋の頃を違って、
雪解け直後の水はかなり冷たく、ちょっと浸けているだけで、手が痺れそうでした。
ここまで特に具合が悪いということもなく、この調子ならお昼ぐらいには涸沢に着けそうだなと思い、
前回のここでの状態を考えると、ちょっとホッとしました。 ここから先の道もすっかり夏道になっていて
普通に登って行けましたが、涸沢ヒュッテの鯉のぼりが見えるぐらいから急に休むペースが早くなって
しまい、運動不足の効果が出たことを実感させられました。
下からは涸沢カールいっぱいに雪が残っているのがよく見えて、早くテント場まで行こうと思い、
登って行くと、分岐の手前にも雪渓が大きく2箇所残っていました。
ようやくテント場のところまで来ると、梅雨明け直後なのでもっと多いのかと思っていましたが、
意外にテントは少なかったのでした。
まだ時間が1時過ぎ頃だった為かとも思いましたが、結局その日はずっと少ないままでした。
涸沢ヒュッテの方には泊まったことがあるのですが、涸沢小屋にはまだ泊まったことが無かった為、
また2年程前に改築して新しくなっていたこともなり、今回は涸沢小屋の方に泊まることにして、
テラスへと上がって行きました。 少し小腹が減っていたので軽くラーメンを食べてその後に
生ビールを注文したのですが、おばちゃんがちょっと失敗して、泡が多くなったと言って、
更にジョッキを出して半分程ビールを追加してくれたので、いい人だなあ〜と思ってしまいました。( 涙 )
部屋に戻ると、既に数人の同室の客が横になって寝そべっていました。
ビールを飲んだ後で自分も少し横になりたくて部屋に戻って来たのですが、ちょっとスペースが無く
端の方に小さくなってなんとか横にはなったのですが、なんとなくちょっと窮屈・・・
( お前ら少しは他人の事も考えんかい・・・ ) しかし同室の客がハズレだったというのは
これだけでなく、さらに起きた後は馬鹿でかい声でおしゃべり・・・
私の他にも軽く寝ている人がいたのですが、全然気にもせずお構いなし状態。
まさにテントと違って、小屋ならではのデメリットが大きく姿を現したのでした。
小屋が新しいので当然食堂もピカピカなのですが、全員が席に着くとなんと通路が無くなってしまい、
奥の人たちが出るのに苦労していました。
( う−ん、これは設計ミスか、それとも山岳施設ならではのスペースの節約なのか・・・・・ )
食後しばらく外に出てカールを眺めていましたが、そのうち天気予報の時間になったので、
TVを見に行きました。 だいたいの人たちは静かにTVを見ていたのですが、ここでも
おじさんおばさん連中のマナー無視の態度が威力を発揮。 天気予報が始まっているのに、
一番前の席の数人がいつまでもしゃべっていて、うるさくてしょ−がない!!
どうしてああも他人の迷惑を気にするということが出来ないのかが、
とってもとっても不思議でなりませんねえ−。
予報では長野、松本、飯田と、平野部は軒並み晴れ晴れ晴れ。
暑くなり最高気温も松本で34度の予想でした。
がしかし長野のローカル天気予報は、その後に山の天気予報をやるところがいいですね。
しかし北アルプスの山々は軒並み、どこも曇りで一時雨だの霧だの・・・
やはり梅雨前線の影響からまだ抜け切れてないようです。
唯一、北岳のみが太平洋高気圧の勢力下で晴れで夕立有り程度の予想でした。
部屋に戻ると皆さん既に就寝状態で、私が一番最後でした。 布団は綺麗に敷いて
あったのですが、私の分の掛け布団がなく、しょうがないのでそのまま無しで寝ました。
( まあ全然寒くなかったので良かったのですけど、どうもね・・・・・ ) 夜中に何度か外の方を
見ましたが、穂高の稜線には相変わらずガスがかかっているようで、すっきりしない夜でした。
翌朝、穂高の稜線の方を見ると相変わらずガスがかかっていて、時折ちょっと青空がちらっと
見える程度・・・ 食事の前後も外に出て、ずっと空を眺めていました。
上空は結構青空が広がってはいたのですが、どうしても穂高の稜線にガスが纏わりついてとれません。
また東の方は青空が多いものの、どうもレンズ雲崩れみたいな雲や、吊るし雲らしき雲があちこちに
見えていて、なんか怪しい・・・・・・ まだ歩いたことのないコースとはいえ、ガスに包まれて
いては写真も撮れないだろうし、意味がないだろうということで、結局7時前頃に帰ることにしたのでした。
Sガレから振り返り見る穂高は相変わらずガスがへばりついていて、上空も高層雲のような薄い
グレーの空模様といった感じでした。
お昼頃、上高地に着く頃には穂高連峰も一応はっきり見えてはいましたが、
高層にはグレーっぽい曇り空が広がったままでした。 帰りによく寄る温泉でお風呂に入って、
中央高速を走る頃には晴れの天気になっていましたが、やはり山沿いの空は雲が多くて
あまりはっきり見えないような空模様でした。
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