2007/10

北アルプス

涸沢

今年は紅葉が遅れているようで、普段なら10月上旬の3連休頃にピークがくるんだけど、
まだ色付きが今ひとつなので、翌週の週末にかけて出かけることに。

週間予報では当初、週末近くは晴天予想だったが、近くなってみると
晴れベースではあるがどうも雲が多く、日曜なんてもしかすると雨の可能性もありそう。
まあ、あからさまな雨の予報でないだけ、良しとするか・・・
この週末を逃すと、もう涸沢の紅葉には逢えないからねえ〜

10/11 (木)  調布 → 中央道 → 沢渡手前
10/12 (金)  沢渡手前 → 沢渡 → 上高地 → 横尾 → 涸沢ヒュッテ
10/13 (土)  涸沢 → 横尾 → 上高地 → 沢渡 → 中央道 → 調布

10月 11日 (木)     晴れ

20時頃帰宅し、シャワーだの準備だのを行うが、理想のように1時間では終わらず・・・
21時頃に出発できれば良しとしていたが、出発できたのは 21:40 頃。
首都高速を走ることなく中央道に乗れるし、調布 I C が近いのでとても楽だ。

中央道本線に入ると、だんだん車の量は減ってくるものの、やたらとトラックが多い。
そうか、ETC割り引きの都合で、22時台はトラックがたくさん入ってくるんだねぇ。

前方に見えるのは、本当にトラックばかりで、困ったもんだ。
遅いんだから大人しく走行車線を走れば良いのに、偉そうに追い越し車線を
緩く走っている奴も結構いるので、追い越せなくて結構ストレス・・・
それにしても、うんざりするほど、本当にトラックがたくさん走っている。

途中、対向車線で事故が起こっていて、その為にその先の対向車線は渋滞していたが、
並んでいるのが本当にトラックばかりで、ちょっと真面目にびっくりしてしまった。
輸送コストが上昇しているから、少しでも安い時間帯に走らざるを得ないんだろうねぇ・・・
結構大変な仕事だと思うけど、果たしていつまで体がもつのだろうか?

談合坂SAで、22時半頃の遅い食事。
麻婆丼を頼んだら思ったより多くて、なんか後でお腹がもたれそうだ・・・

ガソリンを補給し、その後もトラックのストレスを抱えながら、一路松本へ。

R158に降りると、今日は早めにローソンで買い物。
一般道なのにタイミング悪く、またしてもトラックの後ろに付いてしまう。
( 本当にいい加減にしてくれ! って感じ・・・ )

新島々のずっと手前で、走行中に頭上でチラッと、○○工事中の電光掲示板を
見たような気がしたが、そのまま通過。    ちょっと気にはなっていたけどねぇ。

そしたら本当に沢渡の手前で、橋の工事の為に夜間通行止めになっていた。
まあ今日は到着時間が遅かったから、さっさと寝られるのは良いけど、
朝から沢渡へ車で移動するのかぁ・・・     時間大丈夫かな?

ってことで、傍の駐車場で仮眠をとることになった。

10月 12日 (金)     晴れ 時々 曇り

目覚めると、もう5時を過ぎていたので、すぐに沢渡へ向かって移動する。
明るい時に沢渡へ向かって車で移動するのは、普通はないねぇ〜    いつも夜中だし。

沢渡エリアへ入ると、いつもの大きな駐車場は空いているだろうと思ったけど、
上の方が空いていればラッキーと思って、沢渡上の駐車場へ行ってみる。
空いてなさそうに見えたけど、一番端が空いていた。
ここは車の駐車スペースとバス停がくっ付いているので、近いから助かる。

食事を済ませてバス停へ行くと、ちょうどバスがやってきたので、
急いで切符を購入して、バスに乗る。

上高地 BT に着くと、穂高の山並みにはガスがかかっていて、曇りって感じだ。
焼岳の方は少し青空になっているけど、果たして穂高の方はこの後どうなるのかな・・・

河童橋から穂高連峰を見ると、まだまだ山も色付いていないって感じ。
キャンプ場の方からは、やたらと猿がたくさんやって来て、木に登っている。

小梨平のキャンプ場へ向かうと、
清水橋の所の沢の流れが相変わらず美しい。

水も冷たくで気持ち良い。

ビジターセンターの前でも、
キャンプ場の入り口でも、
今日はやたらたくさんの猿が移動している。

なんかあったのかねぇ・・・?

キャンプ場の入り口付近はまだまだ緑だ。

10月上旬なので、まだ色付きには早いね。
太陽光が射していないのが今ひとつだけど、
結構緑は美しい感じに見える。

小梨平を出て明神へ向かうが、早朝の為すれ違う人は少ない。
明神岳の方もガスが取れずに、晴れる気配は無さそうだ。

35分程で明神に到着するが、あまり休まずに徳沢へ向かう。

徳沢が近づいて来ると、常念山脈が見えてくるが、
そちらの方は青空がだいぶ増えてきており、太陽光も時折り差し込むようになった。
天気予報では一応晴れだし、良かった。

徳沢に着くと、テント場の中を抜けて徳沢園の方へ。
傍の大きな銀杏の木はまだほとんど緑で、色付いていない。
10月の3週目頃になると、この木が黄色に染まるんだけど、さすがにまだ早い。

ベンチでちょっと休憩して、お握りを食べる。
まとめて食べるのではなく、
少しずつ食糧を補給する。

南の方はすっかり奇麗な青空だ〜
涸沢方面も晴れているかもしれないけど、
到着する頃は昼過ぎだからなぁ・・・

傍の沢がいつも奇麗なので、
写真を撮りに行ってみる。

沢の両サイドの緑が水面に映り、
風の影響も殆ど無いので、鏡のようだ。

穂高連峰にかかっていたガスも
だいぶ取れてきて青空になってきた。

徳沢は晴天の時にのんびりすると
爽やかで本当に気持ち良いところ。

徳沢を出て、横尾へ向けて出発。

この辺は梓川に沿っているので、
まだまだ木々は色付いておらず殆どが緑だが、
上の方へ見ると、
たまに黄色に色付いているところもあった。

50分ほどで横尾に到着すると、
何やら緑のシートが見えている。
横尾山荘で改修工事が行われているらしい。

トイレを済ませた後、横尾大橋の前で一休み。
ここにも徳沢と同じく、
一本だけ派手な黄色に色付く木があるんだけど、
今日はまだ半分程度、緑混じりの黄色だった。


10時頃、横尾を出て涸沢への道に入る。

左側に見える屏風岩の方は、殆ど紅葉が進んでいないじゃないか〜〜
ありゃ〜、この調子じゃ涸沢もあまり色付いていないのではないのかな・・・?
横尾では、涸沢から降りてきたと思われるオバちゃんが、
今年の紅葉はもう終わった感じで枯れている、と言っていたのが耳に入ったし・・・

緑の中を歩き、本谷橋に到着する。
人はそんなに多いってほどでもなく、まあまあ普通ぐらいの感じかな・・・

沢の右岸に渡り、少し上の方で休憩。
陽が当たらないので、ちょっとヒンヤリ気味だ。

しかし同じような10月中旬頃でも、
年によってはもうこの辺でも、
わりと色付いている年もあるのにねぇ〜

本谷橋を出ると、ちょっと急勾配になってきて、本当の山道って感じになる。
結構歩いて行くと、周辺の木々が色付いてはくるものの、直射日光が当たらないことと
葉が既に枯れ気味なものが多くて、やっぱり今年の紅葉は今ひとつっぽい感じだなぁ〜

それでもSガレ付近まで来て、
涸沢直下の谷間が見えて来ると、
それなりに色付いているのが見える。

曇っていても、まあそれなりの色には見えるので、
これが晴れていて太陽光が当たって
いたらなあ〜と、ついつい思ってしまう。

朝方の青空は一体どこへ行ったのだ?

Sガレ付近の登山道に大きな岩があり、
人がいなければいつも休むんだけど、
今日は誰もいなかったので、立ったまま休憩。
大きな岩にザックだけを乗せる形で
自分は立ったままだが、荷物の加重から
解放されるだけでも、結構な休憩になる。

更に登ると、
ようやく涸沢直下のモレーン部だ。

しばらく待っていたけど、
やっぱり陽が射さないねぇ〜
たまに雲が薄くなっている部分から
陽が漏れるけど、
その程度では紅葉が映えない。

更に登って行くと、テント場とヒュッテの分岐点に
出るが、周囲の木々が全然緑じゃないか〜

紅葉自体はまあまあの色にはなっているけど、
やはり陽が当たらないのは致命的だ。
また、葉も枯れ気味のものも多いねえ〜
う〜ん、やっぱり今年は今ひとつか・・・

涸沢ヒュッテの直下部分は結構色とりどりだが、
やはり陽射しがない為に映えておらず、
結構勿体ない。

思ったよりは赤の紅葉が多かった。

ヒュッテで受け付けを済ませて割り当ての部屋へ行くと、やっぱり混んでそうだ。
既に定員ぐらいの人がいて、たぶん時間が早いので、この後も単独の人が
入ってくるだろうから、おそらく布団一枚に2人は間違いないだろう。
でも紅葉期の連休で布団一枚に2人なら、マシな方だしねぇ。

しばらく休んだ後、パノラマ売店の方へ行ってみると、大勢の人で賑わっている。
パノラマ売店も上旬の3連休を過ぎて一週間ほどすると、閉鎖されてしまい、
ヒュッテの受け付け横でのショボイ販売になってしまうので、
この週末がラストチャンスだ。

夕方というには早い時刻だけど、さすがに寒い。
晴れていても風があると結構寒いのに、今日は曇りなので体感的にはちょっと厳しい。
( ↓  吹き流しが真横を向いているということは、それなりの風が吹いており・・・ )


おでんは久しぶりに食べてみようと思ったが、
ビールはとても飲む気にならず、熱い甘酒を一緒に頼む。
しかし、ちょっと置いてたら、あっという間に温くなってしまった。


部屋に戻って休んでいると、隣の一番奥の部屋でどうやらトラブルの様子。
連泊していた人の分を忘れて、スタッフがうっかり人を満杯まで割り当ててしまったらしく、
人数が溢れてしまったようだ。
普通の宿なら多少多くなっても問題ないけど、既に荷物も置けなく、
足の踏み場もないほどの鮨詰め状態での人数オーバーはどうしようもない。
結局最後は、連泊だった客を別の部屋に移動させていた。
まあ紅葉期の連休は、殺人的な状態だから、スタッフも間違えることもあるだろうね。

夕方、空を見上げると、
秋の雲が広がっていた。

明日は陽射しが出てくれるだろうか・・・

今日は宿泊客もかなり定員オーバーのようで、夕食の回転も大変みたいだ。
あれだけの人数の食事の用意と片付けも半端じゃないと思うけど、
本当にお疲れ様〜 って感じが伝わってくる。
急いで食べて協力したいけど、私は食べるのが遅いので、申し訳ないねぇ・・・

この時期の涸沢の夜は、結構冷えるので寒い筈なんだけど、
今年はやっぱり冷え込みが遅れているようで、わりと暖かめだ。
空にはガスがかかっていて、とても星は拝めそうにないし、
夜景撮影は諦めて、大人しく休めそうだ。

結局、布団は一枚に2人で確定したものの、頭と足が交互の状態だった。

10月 13日 (土)     曇り 後ち 晴れ

普通ここの食事は夕方も朝も、確か 5時からだったと思うが、
この連休中は客数が多い為、繰り上げて 4:45 から開始している。
朝食は時間割り当てがなく、先着順に席に着くので、あまり時間を気にしなくて良い。
食欲はいまいちだったけど、お昼はまともに食べないから、普通に食べてしまう。

穂高連峰の方はガスもかかっているし、まだ陽も当たらないので、
しばらくは部屋で横になってお休み状態を継続。
だいぶ明るくなってきてから外に出て、モルゲンロートを待っていたが、
あまりその気配もなさそうだし、寒いこともあって、またまた部屋へ戻ってお休み。

だいぶ客も減ってきたので、
室内の記念写真を撮ってから外に出てみると、
かなりガスが取れてきて、青空も広がってきた。

陽射しのラインが涸沢まで降りてくるのには、かなり時間がかかるが、
あっちウロウロこっちウロウロしながら、久しぶりに三脚担いで、撮影って感じがする。








Sガレの方は陽が当たっているようだけど、モレーン付近は陰じゃないか・・・


陽が当たる気配は無さそうなので、仕方なくそのまま撮影してみる。
まあお天気ばっかりはどうしようもないので、しょうがないねぇ・・・

道標の周囲も完全に緑だし。    当たり年ならこの辺は強烈な赤なのにねえ・・・

分岐点でしばらく待っていると、
たま〜に少しだけ陽が当たることがある。

明らかにそこだけ〜  って感じだ。

涸沢を降り始めると
殆ど周囲は緑だが、
中には一部黄色や赤に
染まっている葉もある。


モレーン部まで降りてきて、
しばらく待ってみることに。

たまに陽が当たることはあるが、
やはり隙間からの陽射しだし、
薄日なので、どうしても映え方は弱い。

これで空が青くて
紅葉に陽が当たっていればねぇ・・・

残念!

Sガレ付近まで来ると、
なんだか青空が広がりつつあるじゃないか〜

上にいる時に広がってくれよ−


横尾まで降りて来る頃には、もうすっかり青空だ。

午後からお天気下り坂、って言ってたような気がするが、全然違うじゃないか。
午後から涸沢にいる人は良い紅葉が撮れるだろうねぇ・・・


横尾から先の上高地街道を
上高地へ向かって歩く時は、
いつも午後の時間になることが多いので、
向こうからやって来る人は少ない。

横尾山荘が休業していることは
皆知っているのかな・・・?
この時間で涸沢まで行くのはどうかと思うけど、
槍沢ロッジまでかな。

徳沢にて休憩。
ここは青空と緑がやっぱり良いねぇ〜

土曜なので、それなりにテントはある。
テントを張ってのんびりダラダラするには
ここは良い場所だ。

トイレや水場も近いし、地面は平地だし、
ロッジと温泉も近くなので、買い物や食事もできる。

小梨平を過ぎて、河童橋が見えて来ると、
清水橋の所で再び沢の流れを撮ってみる。

昨日の朝は曇りだったが、今日は晴天なので
水面に光が射していて、色が美しい。

河童橋と清水橋の間のベンチに荷物を置いて
周辺の撮影の為にウロウロしてみる。

河童橋の前は相変わらず大混雑・・・

この辺もだいたい撮るものは
決まってくるけどねえ〜

腹が減っていたので、BTの所の2階のレストランに行ってみるが、
パッとしないので、そのままバスに乗ることに。
2階の通路から下の広場を眺めると、凄いバス待ちの行列だったが、
3回目ぐらいのシャトルバスに乗って、沢渡の駐車場へ。

いつも寄る温泉に行くと、中を少し改装した様子。
露天風呂にいつの間にか屋根が付けられていた。

以前は露天の方が温かったのに、
内湯の方が温くなっている。
露天は浸かると熱いけど、出ると寒いから
露天があまり熱いのも困るんだけどねぇ。

158号線はバスの後ろに付いてしまったので鈍い走りだったが、
中央道に乗ると快適な走りに変わる。

談合坂SAで食事を済ませて、東京へ。
首都高速の手前で高速道路を降りることができるので、
やっぱり都心より西側に住んでいると楽だな〜、 とつくづく思う。

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