2008/10

北アルプス

涸沢

毎年、秋の涸沢へは紅葉の撮影に出かけてるが、今年は経済状況が悪くなってしまい、
直前まで本当に出かけられるか微妙な感じだったものの、無事に出かけることができた。

10 月に入ってすぐの頃は、まだ紅葉の進み方が遅かったが、第二週に入った頃から
急に紅葉が進み始め、あっという間にピーク期間がやって来そうな状況に。
3 連休には既に予定があり、その後は平日が自由に使えなくなることから、
第二週の後半の晴天予想日が最後のチャンスということで、木曜金曜で出かけた。

10/08 (水)  調布 → 中央道 → 沢渡
10/09 (木)  沢渡 → 沢渡 → 上高地 → 横尾 → 涸沢ヒュッテ
10/10 (金)  涸沢 → 横尾 → 上高地 → 沢渡 → 中央道 → 調布

10月 08日 (水)     曇り

いつもなら水曜の夜は USANA の OM に参加するんだけど、
今夜は涸沢へ出かける為に夕方のミーティングだけ参加して、さっさと帰宅。
残っていた準備を済ませて、21 時を過ぎた頃に出発。

いつものように空いている中央道を走り、双葉 SA にて食事と給油。
本当に空いていて人が殆どいない。   まあ 23 時過ぎているしねぇ・・・

前回はうっかり 0 時前に I C を降りてしまって、 ETC の深夜割り引きが利かなかったが、
今回は問題無く、松本 I C を 0:15 頃に降りて、 R 158 号を沢渡へ向かう。
途中、早めに新島々手前のコンビニで、食糧を調達。

沢渡に到着後、いつものように沢渡上の駐車場へ行ってみると、
奥側のエリアが解放されていて、車がたくさん停まっていた。
手前側の近いスペースが空いていたので、そこに駐車してお休みモードに。

ここはバスまで 10 m 程度しかないから、とても近くて便利なのだ〜
以前は道路の外灯が明るくて寝るのに支障があったけど、無くなったみたいだ。

10月 09日 (木)     晴れ 後ち 曇り

目覚めると、もう5時を過ぎていたので、すぐに沢渡へ向かって移動する。
明るい時に沢渡へ向かって車で移動するのは、普通はないねぇ〜    いつも夜中だし。

沢渡エリアへ入ると、いつもの大きな駐車場は空いているだろうと思ったけど、
上の方が空いていればラッキーと思って、沢渡上の駐車場へ行ってみる。
空いてなさそうに見えたけど、一番端が空いていた。

ここは車の駐車スペースとバス停がくっ付いているので、近いから助かるし、
以前はクローズ状態だった駐車スペースも、現在は利用できるようになっていた。
しかし強い外灯が一つだけあって、眠るにはちょっとイマイチだった。

朝目が覚めると、外は曇り空だ。
ゆっくり準備をしている間に、シャトルバスが数本行ってしまう。
食事を済ませた頃に、ちょうどバスがやってきたので、
急いで切符を購入して、バスに乗る。

バスで上高地エリアへ入ると、
曇りで穂高連峰があまりよく見えない。

上高地 BT からはいつもの梓川沿いではなく、
道路側の道で河童橋へ歩く。

とりあえず、お決まりの写真撮影。

天気がイマイチだからか木曜日だからかは
分からないけど、人は疎ら。

BT付近にはまだ登山者がわりといたけど、
小梨平の方は、全然人がいない。

いつもは明神では休まないけど、
今日はちょっとだけ休憩。

青空が見え始めてきたが、
穂高連峰にはまだ雲がかかっている。

常念山脈の方まで一気に視界が開ける
所まで来ると、徳沢はもうすぐ。

だいぶ青空が広がってきた〜
よしよし、良い感じ。

徳沢で休憩してパンとお握りを食べながら、
周囲の黄葉を眺める。

徳沢園のすぐ傍にある大きな木は
結構黄葉が進んでいるみたいだけど、
陽光がないとやっぱり映えないねぇ〜

横尾へ行く途中、土砂崩れかなにかで道が通行止めになっている箇所があり、
梓川側に迂回路ができていた。

横尾へ着く頃にはかなり青空が広がっていて、なかなかの良い天気だ♪

横尾に着くと、やっぱり女性トイレは行列。

昨年改修工事を行っていた横尾山荘は、
綺麗に変身していた。

横尾で長めの休憩を取った後、
梓川を越えて涸沢の方へと向かう。

週の半ばのせいか時間帯のせいか、向こうから降りて来る人の数は少ない。
山道をどんどん進んで行くと、左側に屏風岩が見えてくるが、少しは紅葉しているみたいだ。

涸沢が紅葉していても、この辺はまだ色付きが少ないから、
この辺だけ見てもあまり当てにはならないけどねぇ。

本谷橋に到着すると、結構人がいるね〜
平日とはいえ、やっぱり涸沢へ行く人は多い。

時間的に上にいた人が降りて来る頃なので、
だいだいこの辺で、人が多くなる。

ここから先はちゃんとした山道になると同時に、
周囲の木々も紅葉しているものが多くなってくる。

あまりパッとしないのかなと思っていたけど、
わりと紅葉が進んでいるみたいで、
あちこちに赤や黄色の木々が姿を見せる。

まだ 12 時頃なのに、不思議と既に
15 時頃のような雰囲気を感じる。

こちらでは早朝から行動しているから、
もう今日の基本行動の 3/4 は終わりって
感じだけど、会社に行っている人たちは
ようやく 1/3 程度なんだよねぇ〜

S ガレ付近まで来ると、
谷間の向こうに涸沢が見えてきて、
手前の山の斜面の紅葉も広く見えるようになる。

でも、いつもの如く時間帯がお昼になる為、
陽が陰ってしまい、紅葉が映えない〜

涸沢直下のモレーン部まで来ると、
ほぼ涸沢に着いたも同然のような感じだけど、
ここはフォトスポットなので、
しばらく停まって撮影休憩だ。

人が全くいない状態は少ないけど、
小さいからあまり気にはならないね。

穂高連峰には直射日光がなかなか当たらず、
どんよりしていて絵になり難い。

この辺も常に陽が当たっているわけでもなく、
陰ると一気に紅葉の映え方が冷めてしまう。

後ろを振り返ると、常念山脈は
ずっと陽が当たり続けていて良いなぁと思う。

少し陽が当たっている時に、
陰の部分を少なくして撮ってみる。

しばらく撮影していたけど、
映えた紅葉が期待出来そうにないので、
そろそろ涸沢ヒュッテに向かうことにする。

曇っていても、これだけの紅葉なのだから、
やっぱり陽光が欲しいねえ〜〜!!!

上の方には青空が広がっている部分も多いので、
背景を青空だけにしたものも撮ってみる。

これだけ見ると、快晴の天気みたいだ。 ( 笑 )

涸沢ヒュッテに着いて、宿泊手続きを済ませると、先ずは一段落。
平日とはいっても紅葉のピークの時期なので、大混雑の覚悟は必要。

今日は基本的に布団一枚につき、 3 人になる可能性が高い様子・・・
まあ運が良ければ、 2 人で済むかもしれないけど、難しそうだ。

パノラマ売店前のテラスは、やっぱり賑わっていた。

比較的晴天ベースの日でも、この時期は
午後の早い時間から寒くなってくる。

でもやっぱりビールは欠かせない。 ( 笑 )

ビールとおでんを楽しみたいんだけど、
フリースやジャケットなど、併せて 4 枚
着ていても、それなりにヒヤッとするので、
結構落ち着かない〜

偶然隣になったおじさんと話していたが、
秋の涸沢は初めてだったそうで、
陰っている紅葉ですら感動されていた。
( 初めてならそうかも〜 笑 )

たまに部分的に陽が射すことはあるけど、
やっぱり全体的には日陰になってしまうねぇ。

しばらくしてから、隣のテーブルに居たお姉さんから写真撮影を
頼まれたので、撮ってあげた後、そのまま一緒にミニ宴会になった。

お姉さんの連れの方たちは、パノラマコースから来てここで合流する
予定だったのになかなか姿が見えず、ちょっと心配されていたけど、
しばらくしてから無事に合流された為、そのまま一緒にミニ宴会に参加。

おじさんもお姉さんたちも、わりと近くにお住まいなので、
北アルプスなどに来るのはそんなに大変じゃないみたいだ。
( 東京からだと、山歩き以前にここまで来るのに一苦労する 笑 )

夕食まで時間があるので、割り当ての部屋でいつものように横になるが、
今日はやっぱりスペースが厳しいねぇ〜〜

混雑時の山小屋の食事は結構大変だ。
私たちは食べるだけだから良いけど、準備や片付けのスタッフは目まぐるしい。
閑散期は長閑で楽しいのかもしれないけど、混雑期は笑えない。

夜外に出てみたら星が出ていたので、
星の撮影を行ってみる。

基本的に明かりが無くて真っ暗の為、
ファインダーを覗いても
構図が合っているのかどうか
全然分からんから、そこは勘。

昨年は露光時間が短かったせいで
あまり写ってなかったから、
今回はちょっと長めに露光(撮影)してみた。

2 年間前の時は、穂高連峰に雪が積もっており、
月明かりもあったからわりと構図を確認できたけど、
今回みたいに真っ暗だと適当にやるしかない。

30 分ぐらい外に居て冷えてもきたので、室内に戻ってそろそろ寝ることに。

寝返りすら打ち難い状態での夜は、とっても長い。
早く朝が来ないかなぁ・・・     と、祈りながらの長い夜は、
いつものように 2 時間ぐらいの間隔で、時計を見る羽目に・・・

物理的に眠り難いこともあるけど、異様に暑かったのがそれ以上に苦しかった夜。
途中で服を脱いでしまうぐらいだった。

10月 10日 (金)     晴れ

ようやく周囲が活動し始める時間が来た。   夏ならもうすぐ夜明けとなるので、
皆さん外へ出て行くんだけど、この季節はまだまだ外は真っ暗。

モルゲンロートの撮影を行う場合は、さっさと朝食を済ませてカメラを準備し、
外をウロウロするんだけど、今日はゆっくり朝食を食べようと思い、
食堂にも並ばず、ようやく広くなった寝床でしばらくマッタリ〜

食堂で朝食を食べている間に、どうやらモルゲンロートが現れたみたいで、
ヒュッテのスタッフたちも外に出て写真を撮っていた。

食後に外に出てみたら、
モルゲンロートはもう終わっており、
穂高の斜面は普通の色になっていた。

パノラマ売店に昨日のお姉さんたちが居たので、
ちょっと写真を撮ってあげたりしてみる。

ヒュッテの北側にある池に初めて行ってみると、
池に穂高の山並みが映っていたけど、
良いポジションには当然三脚が並んでいて、
良さ気な写真は撮れず終い。

水面も多少波が出ていた。

パノラマ売店に戻っていた時、
偶然山仲間のももさんにバッタリ遭遇。

別の山仲間も人も登って来る時に、
すれ違いで会ったそうだった。
やっぱりこの時期は皆さん来るんだねえ〜 ( 笑 )

涸沢は 3 方向を大きく山に囲まれていて、低い位置から陽が射し込む部分は
本当に少ししかないから、この時期は太陽が前穂と屏風の稜線を越えて来ないと、
なかなか日向と日陰の境界線が涸沢まで降りて来なくて、時間がかかる。

陽が当たり始めてから、しばらく写真撮影タイム。
昨日と違って今日は良いお天気で良かった。

テント場の奥には雪も残っている。

ここの雪はずっとこのままだろうねぇ〜

手前の紅葉と背景が同系色になると
ちょっと見難い感じもするけど、
華やかさは増すねぇ〜

陽光を浴びていると、やっぱり映える〜〜

ヒュッテのすぐ下、テント場を少し降りた付近。

この辺は赤や橙、黄色や緑が混ざっている。
いろんな色が混ざり合って、カラフルだねぇ〜

涸沢では、定番の絵。
雲の無い青空は、
とても爽やかだね〜♪

テント泊の人たちには
本当に有難いお天気。

雨が降ると
本当に大変なのだ、
テント泊は・・・

テント場から下へ降りると、分岐点。
今年は、ここも紅葉しているね〜

年によっては、今の時期でも
ここが緑一色の時もある。

残雪の具合によるらしい。

ヒュッテの方へ戻って、
そこからパノラマコースへ行ってみる。

ここからは、ヒュッテ付近の紅葉も
併せて全体を眺めることができる。

一番良さそうな場所は
既に先客がいたので、
ちょっと横の方から
撮ってみる。

手前に陽が当たらない
まだ部分が残っていた。

全体に陽が当たるには
時間がかかるのだ。

ヒュッテの玄関のすぐ下の石段の所。

上から降りて来ると気付き難いけど、
下から登って来ると、気付き易い。

意外と両脇を派手な紅葉が占めていて、
なかなか見応えのある場所。

ヒュッテで荷物をまとめて、
下山準備をしてヒュッテを後にする。

今度は一度降りたら、
もう登って来ないから、
しょっちゅう後ろを振り返る。

分岐から更に降りると、
モレーン部上部に、
紅葉が生い茂るエリアがある。

紅葉のトンネルとまではいかないけど、
それに近いぐらい
両側に紅葉が迫っている感じだ。

ヒュッテの直下のモレーン部付近は、
赤、橙、黄、緑、などが混在していて
カラフルな彩りになっているし、
個別に単色の撮影もし易い。

登山道に人がいないタイミングが
得られ難いのが、ちょっとネックだけど。

モレーン部の南側に
人が入っていくので
なんだろうと思って、
しばらくしてから
行ってみたところ、
なかなか良い感じの
光景だった。

石の上に立って
記念写真を
撮れば良かった。

一通り紅葉を撮り終えると、下山開始。

フィルムの残り枚数が
中途半端な感じがするのが嫌な予感・・・

ここから降りる時は、いつも名残惜しくて
やたら後ろを振り返る回数が多い。
いっぱい写真撮ったのにねぇ ( 笑 )

3 連休に繋がる金曜日のせいか、
やっぱり登ってくる登山者は多い。

ちょうど上高地を朝出発した登山者たちと、
時間的にそろそろすれ違いが多くなる頃だ。

涸沢が見えなくなると、降るのは早い。

本谷橋に到着すると、ちょっと長めの休憩。

朝食から 6 時間ほど経っているので、
適当に食料を補給。

ここから先はあまり勾配も無いので、
わりと楽に歩けるようになるが、
同時に紅葉などの面白味も無くなってしまう。

横尾に着くとまたまた長めの休憩。

休んでいると、目の前をももさんが歩いて来たし、
その後しばらくしてから、
涸沢で一緒だったお姉さんも歩いて来た。

なんだ、皆同じような頃に下山してたんだねぇ。

ももさんは先に上高地に向かうとのこと。
お姉さんは別の連れの方たちと別行動になったそうで、
上高地まで一緒に歩くことに。

横尾から上高地までの 3 時間近い時間は、特に写真を撮る機会も少なく、
林道をひたすら歩くだけなので、単調で思いっきり暇だから、
ここの区間は誰か話し相手がいると、結構助かるもの。

山の話は当然として、経済系の話が結構楽しく話せるとは意外だった。

徳沢に着くと、休憩がてらラーメンを
食べようということになったが、
お姉さんの分が最後だったそうで、
私はソフトクリームを食べることに。

ここで宿泊だと、マッタリとした午後の
雰囲気が、また良いんだけどねぇ・・・

上高地に戻ると、いつものように奥穂高岳を撮影。

着いた時は、奥穂高がまだ綺麗に見えていたけど、
しばらくすると、山頂付近がガスに隠れてしまった。

河童橋の前は、やっぱり多くの人で混雑だ。

BT の方へ歩いて行くと、なんと結構な行列が出来ていたけど、
沢渡との間のシャトルバスは便数が多いので、
だいたい 2 〜 3 本のうちには乗ることができる。

お姉さんは一番下の駐車場だったので、私は沢渡上の駐車場で別れて先に降り、
それからはいつも帰りに寄る温泉に行ってみた。
そしたら予想外にえらく混んでいるじゃないか〜〜
入れないほどじゃないけど、こんなに人が多かったのは初めて見た。

ちょっと長湯だったこともあるけど、温泉を出てきた時にはすっかり真っ暗。
いつもなら帰りの中央道で、八ヶ岳連峰や南アルプスの山並みを見ながら
東京へ向かうんだけど、今日は真っ暗なのでさすがにひたすら運転に没頭・・・
眠くなることは殆どないけど、こういう時は誰か話相手がいると暇潰しには良い。

今年は日程に制限があって選択の幅が狭かったけど、
上手く晴天の日に紅葉の写真が撮れて良かった。

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