2010/04

くじゅう

久住山・星生山

先週俵山へ行った顔ぶれで霧島山へ行きたいという話がまとまり、
その為に Mie 嬢が、ガンガン山へトレーニングに行くそうだ。

今週末はどうやら土日とも良いお天気になるみたいだけど、
どこへ行くか未定のようなので、九重辺りならちょうど中間ぐらいだし、
提案してみたらすんなり決まってしまった。 だけど、もう水曜の夜じゃないか〜 ( ^_^; )

本当に行くことになるのかなぁ〜と思っていたけど、本当に行くことになった。

2010年 04月 24日  ( 土曜日 )
牧ノ戸峠 → 西千里浜 → 久住山 → 星生山 → 扇ヶ鼻分岐 → 牧ノ戸峠

04月 24日 (土)     曇り 後ち 晴れ

私と Tatsu さんは、熊本を前夜に出て現地へ向かい、車中で仮眠して Mie 嬢を待つことに。
Mie 嬢は早朝到着予定だけど、移動はかなり早い時間帯になりそう。

夜中の道路は空いている。
地方だからか山間部に近い地域だからか分からんけど、空いているのは助かる。
九州では、登山へ出かけるのに前夜発という文化はあまり無いらしいが、
私は日本アルプスへ出かけていたので、前夜発が身に染みているから全く平気。

ミルクロードはガラガラで、殆ど車の姿は見られない。
なぜか途中で、小雨がポツポツ・・・

Tatsu さん曰く、阿蘇の夜景が綺麗に見える場所が
あるというので、立ち寄りして写真を撮ってみる。
明かりの規模が小さい為、夜景としてはちょっと弱い感じ。
コンパクトデジカメの性能上、撮り方はこれが限度だった。

それより何より、何なんだこの寒さは〜〜!!

ちょっと撮ったら、すぐに出発。
途中にはコンビニなんて無さそうだなぁと思っていたけど、やっぱり無かった。

牧ノ戸峠の駐車場に着くと車はガラガラ。  仮眠する時寒い筈だからと、私はシュラフ、
Tatsu さん用には毛布と丹前を持ってきたので、それを用意して寝る前にトイレへ。
なんと電気が無くて困っていたが、運良く持っていた携帯ディスプレイの明かりで問題解決。
その後、車へ戻って仮眠モードへ。

しかしすぐに眠れる筈もなく、あれこれ話に花が咲き、いつの間にかもう 4 時前・・・
外は小雨と共に風が強くて、時折り車が揺れたりする・・・  本当に今日は晴れなのか?

いつしか眠っていたらしいけど、ふと音がして目が覚めると、車の外に Mie 嬢がいる。
携帯で連絡くれたそうだけど繋がらなかったそうで、携帯を見ると圏外になっていた。
トイレでは、電波のアンテナが 3 本表示されていたのに。

当初は出発を 6 時頃に予定していたけど、出発準備はしていないし、
外は風&雨だし、とても出発する気になれず、あと 1 時間待つことに。

またしても眠ったみたいで、再度 Mie 嬢に起こされる。
時計を見ると、今度はもう 8 時前・・・    どんどん予定が遅れていく〜〜〜 ( ^_^; )
お天気はパッとしないけど雨は止んでいたので、出発の準備をすることに。

準備の最中、大和撫子の Mie 嬢が、
非常に怪しい南蛮渡来人に
ナンパされていた。 ( 笑! )

朝っパラから笑える〜〜〜♪♪
あぁ〜、今日も珍道中の 1 日のような気が・・・

準備が整って、出発前に記念撮影。

たまに陽が射して青空も見えるけど、
まだまだ上空は曇り空って感じ。

牧ノ戸峠の登山口。

土曜日だし、もう 9 時を回っているので、
どんどん一般登山客が、山へ入って行く。

休日は駐車場が一杯になるらしいけど、
今日は満車って感じでもないみたい。

早朝の風と雨で、登山を止めた人もいたのかも・・・
でも予想していたより、大きい駐車場だった。

しばらくはコンクリートの道が続く。

昨年の北アルプス以来、
初めて高い山用の靴を履いてみたけど、
やはりコンクリートの道を歩くには適さないねぇ。

しばらく登ると、ちょっとした休憩ポイント。

ここはやや気軽なコースらしく、
周囲を眺めていると、かなり軽装な人もいる。
荷物が殆ど無い人とかねぇ・・・ ( @_@; )

木の階段を登る。

当分は人工的に整備された道が続くのかな?

最初から飛ばして歩くと疲れ易いので、
ウォーミングアップはややペースを抑えて登ろう。

上の方は樹氷のようになっているけど、
未明の雨がこの辺では雪だったみたい。

まさかこの時期に、この辺の山で
雪景色をみるとは思ってなかった。

登ってきた道を振り返ると、
何だか大菩薩峠のような感じがする。

もうちょっと晴れてくれると良いんだけどねぇ・・・

途中、岩場やゴツゴツした所が結構あった。

昨夜の雨で、路面が泥濘状態になっており、
ちょっと滑り易くて歩き難い。

狭い道が続いていたけど、少し広くなった。

山にはガスがかかっていて、展望が少ないねぇ。
晴れていれば見晴らしは良さそうなんだけど・・・

扇ヶ鼻分岐の手前付近はすっかり雪景色。

こんな間近で雪が見られるとは・・・
なんかスキー場にいるような感じがする。
青空とセットならもっと綺麗だろうに。

強い風だったので、かなりびっしりと
枝の一本一本に付着している。

よくよく見てみると、
エビの尻尾状態だった。

ガスが多くて展望はイマイチなものの
三脚立てられるし、ちょっと記念撮影。

予報では今日は晴れの筈だし、高気圧の中心が
九州のすぐ傍に来る筈だから、晴れると思うんだけど・・・
山だから、この辺だときっと半日遅れで午後からかな?

登山道のすぐ脇まで樹氷状態が迫っている。

結構冷えていて手も冷たいけど、
上の方は本当に大丈夫なんだろうかと、
ちょっと不安が・・・

折角の樹氷風景だし青空が出たので、
登山者が切れたところで記念撮影。

でも輝度差が激しかったのか、
青空が真っ白に・・・ ( ^_^; )
樹氷と被ってしまった。

扇ヶ鼻分岐のすぐ下付近から、
来た道を振り返る。

たいしたことないコースと思っていたけど、
路面の泥濘や寝不足などもあって
ちょっと疲れた感じがする。

この辺ぐらいから、少しずつだけど
ようやく青空が顔を見せ始める。

雪景色の白は、やっぱり青い空と
セットの方が美しいねぇ。

南側の谷間付近も
ビッシリと雪景色になっていた。

まだ少しガスがかかっているので、
ちょっと薄い感じの絵だ。

扇ヶ鼻分岐からは、緩〜い道が続く。

陽も射し始め、
ガスでよく見えなかった山の上の方も、
だんだん見えるようになった。

西千里浜の傍の分岐点。

ここから左へ真っ直ぐ登ると、星生山だ。

地図だけ見ているとたいしたことなさそうだけど、
実際に横から眺めると、そうでもない感じが・・・

西千里浜の先を進むと、正面に山が見えたが、
どうやらあれが今日の目的地、久住山らしい。

下の方ではもっと人がいたから、
ちょっと混むのかなと思っていたけど、
意外に人が少なくて道も空いている。

南の方に青空が広がってきたので、
兎に角、記念写真は撮っておく。

やっぱり三脚があると便利〜〜♪♪
人が少ないから、撮り易くてなお Good 。

久住分かれの避難小屋の手前付近は
岩がゴロゴロしていた。

こちらから見ると、久住山って
南アルプスの北岳とか、
八ヶ岳の赤岳のようにも見える。

岩場の急な降りの先には、
避難小屋が見えた。

振り返ると、後方から緑の服装の団体が・・・
どうやら学生たちのようで
学校の授業か何かだろうね〜

しかし、荷物を殆ど持ってなく、
あんな軽装で良いんだろうか・・・ と思ってしまう。

結構寒いし、やや気軽なコースとはいえ、
ここは 1700 m クラスの山なんだけどねぇ・・・


避難小屋を過ぎてちょっと坂を登ると、
久住分かれの分岐に出る。

左手には大きな山が見えており、
陽も当たっている。 どうやら三俣山らしい。
計画時に、久住山にするか迷った山だ。

分岐点の道標にも、結構雪が付着していた。

これだけ大きくはっきり書いてあると、
分かり易くて良いと思う。

そういえば、先週は道標が無くて道を間違えた。 ( 笑 )

ここから上は、どうやら岩や石がゴロゴロ
しているようだけど、展望は良くなってくる。

歩いている人たちを見ていると、
この辺まで来ても、やっぱり軽装者も多く、
ここは半観光地なのかと思ってしまう。

久住山を見上げると、だいぶ近づいてきた。

上空にも青空がだいぶ出てきて、
私たちが着く頃に青空になっていれば
嬉しいなぁと思いながら、チマチマ登る。

避難小屋の方を振り返ると、
学生の集団はまだ休んでいる様子。

上から犬と一緒に降りて来た人もいた。

ここから久住山へは、グル〜っと
右へ回るようにして登っていく。

山頂に着いたら当然休むけど、
風が強かったから、マッタリランチ
どころじゃないような気が・・・

天狗ヶ城方面を背景に記念撮影。

この辺はいろいろコース取りが出来るので、
季節を変えて来ることと合わせると、
結構バリエーションが豊富のようだ。

ようやく久住山の山頂が近付いてきた。

しかし背後から、学生の集団が追い付いて来る。
向こうは若いし何といっても身軽なので、
追いつかれそうだなぁ・・・ ( >_< )

山頂に着く寸前で学生に抜かれてしまった。

とりあえずランチにする為に、
少し下の方で場所を見つけて休むことに。

多少風はあるけど、思ったほどではなかった。

久しぶりに湯沸かしセットが活躍。
Tatsu さんはアルファ米に
予め水を入れて用意してきていた。

私はお湯を沸かして入れるぞ〜
お湯の方が美味いからねぇ。

歩いて来た方を見ると、
だいぶ青空が広がってきた。

山頂到着は 12:15 頃だったけど、
ここの天候回復はやっぱり午後からのようだ。

南側には久住高原が広がっており、
ちょっと西寄りには阿蘇山も見えている。
阿蘇って結構近いんだねえ〜

陽射しはあるものの、雲は多め。

寝不足もあって、食事が済むと、
皆さんちょっとお昼寝モードか・・・

( やらせじゃないよ  笑 )

ランチの場所でも記念に写真を・・・
今日は三脚が結構活躍。

単独登山も自由で良いけど、
パーティで行くと、ランチや
集合写真の時はやっぱり楽しい〜♪

ランチも一息ついたので、ちょっと山頂へ行くと、
学生集団はもう殆どいなくなっていた。

一般の人がそれなりに近くにいたので、
とりあえず構図内に人が入らないうちに
山頂の写真を収める。  背景は星生山。

山頂の東側は、ずっ〜と岩だらけ。

空間的にはそれなりに広いけど、
休み易いかというと、ちょっとねぇ・・・

地面が全然平坦じゃない。

若干慌て気味で撮った、山頂記念写真。
もうちょっと落ち着いてやれば良かった。

皆さんここで記念写真を撮る人が多いから、
後ろに人がいると邪魔になるんだけど、
そういう点に気付かない人いるんだよねぇ。 <`〜´>

山頂から少し下った付近で、開けた先に
三俣山が綺麗に見えたので、また記念写真。

左奥からは、モクモクと噴煙が〜
硫黄山付近かな。

左へ曲がって降る所を真っ直ぐ行って、
少し登ると更に景色が見える。 稲星山かな?

向こうの方にもずっと山々が続いていて、
結構ここの山域は広いんだねぇ。
山肌が緑になると結構綺麗かも〜〜♪

すぐに元の分岐点に戻って
来た道を降り始める。

この辺も岩がゴロゴロしているので歩き難い。
転落して死ぬような場所ではないけど、
転んで怪我しないように気をつけないとね。

Tatsu さんが今度はちょっと別の道から
避難小屋へ戻ろうと言うので、
ちょっと回り道をしてみる。

前を歩いていたパーティは
中岳方面へと歩いて行った。

久住分かれに戻って来ると、
立派な標識が立っていたのに気付き、
またまた記念撮影。

天気は良いんだけど、背景が雲ばっか・・・

星生山に行くかどうか決まらなかったけど、
Mie 大王の強権な一声で、通って行くことに。

登りがちょっと急だったことと、時間がやや押して
いたので、最初はどうかなぁと思ったけど、
まあ大丈夫そうだし、気合い入れて登り始める。

急勾配なので、みるみるうちに高度が上がる。
鼻呼吸できずに口呼吸が多くなってしまう。

振り返ると、避難小屋がもうあんな下に・・・
背景はさっきまでいた、久住山。

左手には、眼下に久住高原、
右奥には阿蘇の根子岳が見える。

阿蘇の根子岳は、
お釈迦様が寝た時の横顔のように
見えることで有名。

一先ず急勾配を登り切ると、
来る時に歩いて来た
西千里浜付近が見渡せる。

こうやって眺めると、
平坦で楽な所だったよねぇ〜

星生山までは稜線歩きで、勾配も楽になるけど
何やらガラガラの岩場歩きになるのかな・・・

地図だけ見ていると近そうに思えるけど、
まだ結構ありそうだね〜

こちらの稜線に出ると、
硫黄山付近の噴煙がよく見える。

ずっと東へ向かって流れているので、
谷風が吹き続けているのか・・・

稜線上からは北側も見えるようになった。

長者原や北方の景色も
遠くまで綺麗に見えるね〜

山頂の少し手前付近では、
ゴロゴロした岩場に遭遇。

伸ばした三脚を担いでいたので、
ちょっと手古摺るシーンもあったけど、
何とか問題無く進んでいく。

でも実は三脚をストック代わりにすると
楽になるケースもよくあるのだ。

星生山の山頂に到着〜〜♪♪

天候が良くなったことと、展望が 360 度ある為、
こちらの方が良いねえ〜という意見が。

久住山とは標高が 20 m 程しか違わない。

山頂では別の長崎からいらしたグループの
おじさんたちと一緒になり、しばらく雑談。

朝 7 時に長崎を出て高速道路でいらしたそうだが、
私たちは熊本なのに 0 時に出てきた。 ( 笑 )
う〜ん、九州の山ってそんな感覚なのか・・・

星生山を後にすると、
扇ヶ鼻分岐を目指して下山。

先に出発されたおじさんたちの後を追うように、
のっぺりした勾配の緩やかな稜線を歩く。

稜線上から西千里浜を見下ろす。

左奥が久住山で、手前左から右へと
降っているのが、中央からの直接のルート。

ここの稜線はこんな感じ。

展望には恵まれているけど、
道はわりと狭めで、特に休憩場所なども無い。
星生山から近いので、不要といえば不要か。

下を見下ろすと、すぐ下の方には
西千里浜の池が見える。

池というより、ミニ湿地って感じか?

稜線上の道は、途中からやたら狭くなり、
両サイドから枝が出て結構邪魔だ。
避けたり潜ったりが、ちょっと面倒だねぇ。

しばらくすると稜線コースにロープが
張ってあり、下へ降りるようになっている。

ここからの降りは結構急だ。

黙々と急降下しながら降りる。

降りていると、下の平坦なコースを
既にさっきのおじさんたちが
歩いているのが見えた。

西千里浜へ降りると、
Mie 嬢は湿地の方へ立ち寄り。

山にも湿地にも
もう少し深い緑が欲しい感じかな・・・

先に歩き出して分岐まで来ていたら、
後から来た二人に、早いと言われてしまう。

独りだったので普通に黙々と
歩いて来ただけ・・・  だったのだが。

扇ヶ鼻分岐付近まで戻ったら、
朝とは全然違う景色になっている。

朝の雪景色はすっかり消えてしまい、
普通の春の様相になっていたけど、
全然違う景色が両方見られて良かった♪ (^O^)/

この辺はすっかり緩やかな稜線の降り。
周囲に殆ど人の姿も、もう見えなくなった。

半日以上行動しているので、
ちょっと疲れも出ているようで、
皆さんやや口数も少なめ。

休憩ポイントでちょっと休憩した後、
いよいよ駐車場へと降る。

休憩場所からは人工的に整備された道。
登って来る人は当然いないけど、
本当に降る人も、もういないねぇ〜

下の方に駐車場が見えてきた。

17 時までには着くかなぁ・・・
当初の予定では 13 時頃に下山するかなんて
計画だったのに、とんでもない計画変更だ。 ( 笑 )

コンクリートの道をダラダラ降り、
登山口に無事到着〜〜♪ \(^o^)/

到着は、 16:50 頃。
今日の行動時間は、全部で約 7 時間半。
入山時に撮ってない為、当然ここで記念写真。

駐車場もこの時間になるとガラガラ〜
17 時なのに太陽が高い位置にあって驚く。

Tatsu さん、今日もソフトクリームは断念。
今日はこちらで温泉に寄るのは止めて、
それぞれ帰宅することに。

帰る前に Mie 嬢から、お土産を頂いてしまった。
わざわざすみませ〜ん、有難う御座いました〜♪ \(◎o◎)/!

とりあえず阿蘇の方へ向かい、阿蘇で食べるなり風呂入るなり
することにして、牧ノ戸峠を 17:30 に出発。   まだまだ明るいねぇ〜

帰る途中、瀬ノ本高原付近で、
長閑な草原の向こうに
阿蘇の山並みが見えたので、
車を降りて写真撮影。

阿蘇を北側から眺めると、癒されるねぇ・・・

更に南下した所でも、周囲の山々が
綺麗に見える所があったので、再び撮影。

こちらでは九重連山が見えていた。
阿蘇と九重連山は 20 Kmぐらいしか
離れていないから、やっぱり近い。

阿蘇の宮地付近を経由して帰り、食事と温泉も少し検討したけど、
今日は止めてそのまま帰宅することに。

帰りは西へ向かって走ったけど、金峰山など西の景色が美しかった。
夕陽が不思議と大きく見えるのは、一体なんでだろうねぇ・・・?

それにしても、思いがけず九重連山を歩くことが出来て良かった。
しかも朝から笑えることも多く、雪景色と普通の景色の両方が見られて、
たぶんラッキーな山歩きだったのだろうと思う。

九重連山には坊ガツルに尾瀬のような湿原もあるようだし、
深緑が深まる季節に来ると、また面白そうだ。
ミヤマキリシマも綺麗らしいし、いろいろ楽しみの幅が広くて良さそうな山域だね〜♪

しばらく通いそうだ。

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