2011/10

くじゅう

黒岳・大船山

今週の前半は晴天見込みの割には曇り気味な天気が続いた為、山へは出かけず終い。
週半ばの雨を挟んで後半再び晴天となり、今度はしばらく続くようなので、
3 連休に入る前に、泊まりでちょっと大変そうなコースへ行ってみることに。

出かける日とその前日が、どうも体調が低下しているのかエネルギーが
湧いてこない感じがしていたので、多少の不安はあったものの、ハードらしい黒岳にする。
なるべくなら、ついでだから近くにある平治岳と大船山も一緒に登ろうという目論見。

2011年 10月 07日
( 木曜日 )
熊本
ミルクロード
やまなみハイウェイ
白水鉱泉 白泉荘 ( 車中泊 )
2011年 10月 08日
( 金曜日 )
−−−−−−−− 登山開始 −−−−−−−−

白水鉱泉 白泉荘
前岳
高塚山
天狗岩
奥ゼリ
大戸越
坊ガツル
法華院温泉山荘 ( 宿泊 )
2011年 10月 09日
( 土曜日 )
法華院温泉山荘
大船山
風穴
かわらもと
白水鉱泉 黒嶽荘・白泉荘

−−−−−−−− 下山完了 −−−−−−−−

長者原
牧ノ戸
やまなみハイウェイ
ミルクロード
熊本


10月 07日 (木)     晴れ

昨日は天気が良くなかったけど、今日からしばらく晴天が続く様子。
しかし完全な晴れマークだったわりには、今日は曇り気味な感じの天気だった。
明日も完全な晴れマークになっているけど、果たしてどうだろう・・・

一週間の予想気圧配置図を見ると、高気圧が近づいて来て、
土曜日頃に真上に来る予想となっているから、たぶん金土なら良さそうかな。

どうも体調がイマイチな気もするけど、たいしたことはなさそうだし、
この天気を利用しない手はないということで、
予約が必要な法華院温泉山荘に電話して予約を入れる。

九州ではまだ山小屋に泊まったことがないので、山小屋のイメージは北アルプスなど
関東甲信越エリアの山小屋のイメージしか持ってないけど、どうも少し違う気がする。

予約が必要だったり、山中なのにお風呂があったり・・・
車が入って来れる場所だから、多少街中の宿の感じが混じっているのも仕方ないか。

夕方のうちにある程度準備して車に荷物を積んでおき、 22 時前に出発する。

いつものミルクロードに入った先で、なんと道を間違えてしまう。
少しスピードを出し過ぎていたようで、交差点右折の所を直進してしまった。
すぐに元のコースに復帰したが、 あ〜〜注意しないと・・・・・  と改心する。 ( ^_^; )

しかし、予想外のトラブルは続く。

やまなみハイウェイに入る前付近で、外はどれくらいの寒さだろうと、
窓を開けて手を外に出したら、なんとパワーウィンドウを停止させたつもりが、
再びクローズ状態にしてしまった為に、指が窓に挟まれてしまい、
焦って引き抜いたが、皮を擦り剥いたり指を少し痛めてしまったりした。 \(◎o◎)/

何だか良くないことが続くから、もしかして懸念している道迷いでも
やらかすのかと思っていたら、案の定それがこの後現実になってしまう。

目的地は、こちら側から行くと、ちょうどくじゅうの山並みの反対側となる白水鉱泉。
よって長者原を超えて、くじゅう連山の北側を回って行くつもりだったが、
やまなみハイウェイを離れてからは道が小さくなるだろうし、夜で分かり難いし、
明確な道路地図は持ってなく、登山地図にある簡易道路地図しか無かったから、
もしかしたら途中で分からなくなるかも・・・・・   という不安が少しあった。

長者原の先を東へ折れた先ぐらいから支線道路へ入り、男池の道路へ出るまでが
分かるかどうかって感じだったが、とりあえず支線道路へ入る道は何とか発見。
( 夜だし目立つ案内板も無いから、注意していても危うく見過ごしそうだった! )

支線道路へ入って行くと、この先はもう半分勘に頼りながら走る感じ。 ( ^_^; )
何度かたぶんこっちだろう・・・  という所を過ぎて十字路に出ると、
ラッキーなことに十字路全てに対して、行き先表示板が立ててあったので、
そこは悩まず男池方面の道へと進む。
道路工事をしているようだが、道は普通に走ることが出来た。

道なりに走って行くと、何やらだんだん周囲に田畑が広がり始め、
本当にこの道で良いんだろうかと不安が増大してくる。
たまに小さな分岐道があったりするものの、分かり易い標識も無いし、
地図を見ても分からない為、とりあえず先に進んでみる。

そのうち、どうみても周囲は農地だろうという小さな田んぼ道になってしまい、
なんとその先で行き止まりじゃないかぁ〜〜!!
U ターン出来るスペースがあったから救われたけど、さあ困った・・・
どこまで引き返すか・・・  ここは登山のルールに合わせて分かる所まで戻ることに。

ゆっくり来た道を引き返しながら走っていると、三差路に出た。
既に方向感覚がやや曖昧な感じになっていたが、
小さな案内標識が立っていたので、車のライトを当てて降りて見てみると、
↑ 大船林道 ・ → やまなみ ・ ↓ 男池   となっている。

あれっ−、自分がさっき迷った方向がちゃんと男池になっているじゃないか!
ってことは道は合っていたということだけど、どう考えても他に行けそうな道はなかったけど・・・
暗かったから他に行ける道があったことに気付かなかっただけなのか?

ということで、しばらくここで不正確な地図を眺めながら、どうするか考え込む。
おそらく今の道をもう一度行ってみたとしても、たぶん分からない気がするし、
大船林道を進んでしまうと、湯沢台の登山口の方へ行ってしまうだろし、それは違う。
ということで、分かる所まで戻るという王道に沿って、やまなみ側へ進むことに。

不正確ながらもたぶんここだろうと思われる三差路が地図にあったので、
目星を付けていたのだが、実際は少し違う場所だった。 ( 翌日分かった )

山並み側へ走って行くと、今度はまともな片側 1 車線の交差点に出る。
道路がまともになったのは良いけど、こんな所、さっき走った記憶が無いぞぉ−
ということで、またしても車から降りて行き先案内板を眺めてみると、
三差路風なのに、方向案内が二方向しか出ていない。
で、行き先はそれぞれ、 吉部 と 庄内 ・・・    どこや〜、それ。 ( >_< )

人に聞こうにも、既に日付けが変わろうという時間帯。
知っている道なら、今頃もう目的地に着いている頃だろうに、迷子とはねぇ・・・
現在地が分からなくなってしまった為、とりあえず大きい道路を進んでみることに。

しばらく直進していると、対向側の看板らしきものの下を過ぎたので、
停まってブレーキ踏んでテールランプで明るくして、窓から振り返って見ると、
なんと、男池&黒岳 ●Km の行き先案内板じゃないかぁ〜〜!! \( ^o^ )/

男池は違う方向になっていたから、兎に角分かりそうな場所に出て助かった!
案内板の方向からすると、自分が今走っていた方向は逆にくじゅうから北へ離れる方向。
何だか危ない状態だったものの、とりあえず案内の通りに道を走ってみることに。

しばらく走って行くと、それなりに整備されて大きな道路に出たので、
たぶんこの道で良さそうだと思いながら、どんどん走って行く。
そのうちまた小さめの道になったりしたものの、由布市の標識を通過したり、
男池の駐車場が現れた為、ようやく間違い無く来れていることを確信。

ところが、迷子の機会はまたやってきた。

地図では、男池から白水鉱泉まで車だとたいした時間ではない距離なのに、
いくら走ってもそれらしきものが出てこない・・・
そのうち何やら大きめの施設らしき所へ来てしまったので、
またまた車を降りて見てみると、浄化施設らしい。   一体ここはどこなんじゃぁ−!

少し勾配を降って来ていたこともあって、もしかして通り過ぎているんじゃないかと思い、
引き返した方が良さそうかなぁと考えながら、車に乗った時、少し先に看板らしきものが
立っているのが見えた為、そこまで行ってライトで照らしてみると、
なんと白水鉱泉はもう少し先じゃないか〜   危ない危ない、また迷子になるところだった。

で、しばらく走ってみると、ようやく白水鉱泉の看板がデカデカと出ていて、目的地到着〜♪

中の方へ走って行くと、ゲートらしき小さな建物があり、ロープが張られていて、
その手前で、開くのを待っていると思われる 1 台の車が停まっていた。

ここは車だと朝まで入れないという情報をネットで得ていたから、 あ〜これかぁ〜 と納得。
後ろに並ぶように車を停めて、しばらく地図を眺めるも、どこをどう走ったかはよく分からず・・・
到着したのはもう 0:40 頃だったが、準備して寝たのは 1:00 頃だったと思う。

やまなみハイウェイのように、はっきりした道路なら初めての時でも分かるけど、
あんな小さな農道のような道は、初めてで夜だと分からんよねぇ・・・
でも無事に到着出来て良かった〜〜♪

それにしても、移動だけでこんなに長く文章を書けるなんて珍しいよ、全く・・・


10月 08日 (金)     晴れ

朝、目が覚めると、まだ外はかなり暗かったので、再び毛布を被る。

次に外を眺めた時は少し明るくなっていたので、時計を見るとまだ 5 時半頃。
今日は行程が長いので、車がちゃんと駐車出来ていれば、準備を始めて
整い次第出発しても良かったけど、今は駐車待ち状態の為、ゆったりしてみる。

ちょっと外に出てみると、ロープ内へ入って行くオバちゃんがいたり、
ウロウロ歩いているオジちゃんがいたりする。

自分もロープ内に少し入ってみたり、
車がどれくらい並んでいるのか
眺めてみたりした。

車内でしばらく待っていると、
6 時半前ぐらいに、オジサンが来て
ロープを外し受け付けを始めた。

前の車に続き、白泉荘の一番奥の
駐車スペースまで移動する。

ここは炭酸水が湧き出している為、
皆さん沢山のポリ容器を運んで
炭酸水を汲み出していた。

準備は整ったものの、登山口が分からず、
さっきのオジサンに聞くと、あっちだよと
ややぶっきらぼうな感じで教えてくれた。

行ってみると、ロープの張ってあった
受け付け内側の西側に登山口があった。
( 写真の左側が登山口 )

ちょうど 7 時に登り始めるが、
すぐ分岐があって、いきなりどっちか迷う。

行き先表示板の設置位置が良くない。
紛らわしくないように設置して欲しいねぇ。
たぶん左だろうと思って行ったら、正解だった。

スタート直後から急な登りが続き、 30 分後に休憩を取ってしまう。
勾配が急なことと、体のエンジンが暖まってないこと、が原因かな。

くじゅう唯一の原生林だそうだけど、確かに苔生した岩などが多く、
久住山や中岳などの向こう側のエリアとは、全然雰囲気が違う。

何となく北八ヶ岳の独特の雰囲気にも、少し似た感じも・・・

白水鉱泉の方からは、何やら音楽が流れ始めていた。

そのうち、黒嶽荘へ降りる道との分岐に到着。

わりと登って来てから出くわしたので、
白泉荘と黒嶽荘は、結構離れているのかな・・・?

ボチボチ陽が射し込み始めてきた。

樹林帯の中なので、展望は無いけど、
木々の隙間から見える上空は白っぽい。

果たしてこの後、青空になるんだろうか・・・

結構両手を使うことが多いねぇ、この辺。

勾配が急なのも大変だけど、
もう少し普通に歩ける道にして欲しいもんだ。


岩も多いし、木の幹や根っこが出ていることもしばしばなので、
あちこち掴まることが多くて、とても三脚を担いでは歩けそうにない。

まあ、そんなに気合い入れて写真撮るようなシーンじゃないから良いけど。

それにしても、本当に苔が多いねぇ。

10 月なのにこんな雰囲気なのだから、
6 〜 7 月頃に来たら、
かなり深緑の雰囲気を味わえるのでは・・・

歩き難いとはいっても、
サクサク楽には歩けないという感じであって
危険度が高いという感じは殆ど無い。

手掛かり足掛かりはちゃんとあるので、そういう意味では安全。 笑

地図では前岳まで 2 時間となっているけど、確かにそんな感じだ。
7 時発だから着くのは 9 時頃だろうけど、果たしてどうだろう・・・

ようやく高塚山が見えた。

さっき町の方が見えた場所があったけど、
結構霞んでいて、今日はあまりよく見えなかった。

やっぱり少しは展望が開けてないとねぇ。

前方に見える樹林が少なくなってきて、
そろそろ稜線かなぁと思っていると、
ようやく前岳に到着、ネット情報に
狭いと書いてあったけど、確かに狭い。

近づいてみると、すぐ奥に本当の山頂
( と思う ) があり、山頂標識が建っていた。

前岳 山頂  1334 m

やっぱり狭い。  笑
展望もイマイチやんかぁ〜〜〜  ( -_-; )

ここだけでも、もう少し周囲の木々の
背丈を少し低くしたら良いんじゃないかと・・・

前岳を後にして進んで行くと、
ようやく南西側の展望が開ける。

左奥に見える高塚山まで
結構アップダウンがありそう・・・ ( ^_^; )

相変わらず、岩だの木の幹だのが沢山出てくる。

次の高塚山までまた 2 時間もかかるのに、
もしかしてずっとこんな調子なのか・・・  ( えぇ〜〜〜!! )

こんなコース通る人、果たして今日いるんだろうかねぇ?
この時間に向こうから降りて来る人はいないだろうけど。

ちょうどこの辺りが、由布市と竹田市の境界線辺り。

降りて鞍部付近に来ると、
行き先表示板があり、上台ウツシだそうだ。

昭文社の地図には出てないけど、
山渓の九州百名山地図には出ている。

今度は上台への登りが続くが、
陽射しはあっても、
樹林帯の中だから、そこは救われる。

前岳までの 2 時間に比べると、
体が慣れてきたせいか、
やっぱり楽になった感じがする。

そのうち展望が開けた場所に出た。

10 時頃なので昼飯にはちと早いけど、
小腹が減ってきていたから、
休憩がてら ちょっと食べることに。

後で地図を見たら、この辺が上台らしい。

展望は開けているけど、休憩出来る場所は広くなく、
3 〜 4 人もいれば、それなりにいっぱい って感じ。

でも誰もいなから何の問題も無し。 笑

西側には、平治岳と三俣山が見えている。

今日は晴れと言ってたけど、
どうやら薄雲りに近い晴れのようで、
秋の青空って感じではないねぇ〜

上台を後にし、斜面を降って行く。
再び登るのに勿体無いと思いながら。

相変わらずの苔生した山道を
登り返しながら、たまに後ろを振り返ると、
前岳が同じぐらいに高さになってくる。

稜線かなと思っていると、
急に高塚山の山頂が現れた。

高塚山 山頂  1587 m

ここも広くはなくて、
10 人もいればもういっぱいだ。

ちょっと休んでいたら、初めて後方から人が
やって来た。  同じコースの人がいたんだぁ〜

大分のお兄さんで、三脚を用意するのが
面倒だったので、写真を撮ってもらった。

右側に見えるのが、次に行く天狗岩。

高塚山から降り、天狗分岐を過ぎた付近で、
擦れ違ったオジサンとしばらくお喋り。

2 週間後の紅葉時にまた来られるそうで、
今日は下見で今水から登って来られたそうだ。

話の途中、大分のお兄さんが追い越して行った。

この辺は鞍部なので、勾配もあまり無いし、
何と言っても、登山道が普通の道なので
両手をフル稼働しなくても、
普通に歩けるから、とても楽に感じる〜〜 ( ^O^ )

けどもう 12 時なので、時間的には余裕無いねぇ・・・

天狗岩に向かってしばらく登って行くと、
途中から岩がたくさん姿を見せ始める。

高塚山から天狗岩まで約 20 分となっているけど、
本当なのかなぁと、ちょっと疑問を感じてしまいそう。

更に山頂近くになると、岩が激しくなってきて、
山頂直下付近では、やや苦労してしまった。

道が分かり難い部分があったり、
どうやって進むか少し悩む場面も
あったりした。

天狗と書いている岩を回り込むようにして、
高い岩の方へ先に上がって来て、登頂〜〜♪

大分のお兄さんは先に天狗の岩に
到着されていた。  早かったみたいだ。

南西方向に大船山が見えているけど、
背景が全然青空じゃないよねぇ・・・ ( ^_^; )

しかし、今日本当にあそこへ行けるのか・・・?

いずれにせよあのラインを超えないと、
法華院温泉に辿り着けないから、悩んでも無駄か〜

天狗岩 山頂  1556 m

天狗岩の向こうが 高塚山 で、
左奥が 平治岳 。

この辺は紅葉するとかなり綺麗な場所らしく、
結構人が来るので混雑も激しいそうだ。

ちょうど、あと 2 週間ぐらいする頃が、
色付きの良い頃とのこと。

久住高原の街並みは、霞んで見えんねぇ。

大分のお兄さんは、この後ソババッケ経由で
男池へ降りるそうで、予め車を男池に置いて、
男池から白水鉱泉まで歩いたそうだ。 (@_@;)

自転車を予めデポする人も結構いるみたい。

右奥が最初に上がって来た高い岩。
天狗岩より、実は高いらしい・・・

お兄さんは昼食のようだが、
12 時半頃なので、先に降りることに。

昼食のタイミングを逃したかなぁ・・・

ゴツゴツの岩場を苦労して降りると、
ようやく鞍部付近が近づき、
しばらくは穏やかな道を
歩くことが出来て、ホッとするねぇ〜♪

あぁ〜、普通の道がとても有難い・・・

しかし天狗分岐からは、
再びゴロゴロした
歩き難いコースに変わる。

しかもなかなか急勾配じゃないか〜!
そろそろ脚も疲れ気味だし、
それより昼飯どこで食べるんじゃあ〜!!

だいぶ降って来た辺りでふと見上げると、
少し色付いた葉が見えた。

背景が青空で透過光、
且つもう少し望遠が利けば、
結構良い紅葉の画像になりそうなのにね。

ようやく風穴の三差路に到着。

地図ではどちらへ向かっても、
大船山への登り口に出ることになっているし、
さっきのオジサンもそう言われていた。

ということで、北側の登り口へ行くことに。

ソババッケ方面へ歩いているけど、
なかなか登り口らしき分岐が見えてこない。

大分のお兄さんが後ろからやって来て、
ソババッケ経由で上がるんですかと聞かれ、
北側分岐から上がると言うと、南側なら
分岐がすぐだったのに、と言われてしまう。

登り口が見つからないままだいぶ来たので、
分かり易いソババッケから登るか迷っていたが、
奥ゼリの分岐が現れたので、先ずは休憩することに。

じきに 14 時になるので、ここで遅い昼食。

30 分ぐらい休んでいたけど、誰も通らず・・・

ここから大戸越しへ登る道が分かり難い道だと
嫌だなぁと思ってソババッケ経由と悩んだものの、
行き先案内版があるんだし、少し上を見たところ、
一応道は分かりそうだったことから、
時間も余裕が無いことだし、直接登る方を選択。

でもこのコースも、相変わらず道は
分かり難くて、迷って戻ることは無かったけど、
何度か立ち止まることはあった。

黒岳の登りの途中で、本当に道が分からなく
なってしまい、少し戻った場所があったけど、
今日は道がハッキリしない所が本当に多い・・・

ここの登りは 1 時間ぐらいかなぁと思っていたら、
ほぼ読み通りに、ちょうど 1 時間ぐらいで分岐に出る。

男池からのコースに合流するから
もっとはっきりした道かと思ってたら、
そっちからの道もパッとしないねぇ。  ( ^_^; )

行き先表示板はとてもしっかりしたものだけど、
もう少し道をハッキリさせる保守が
必要なんじゃないかなぁ〜 と感じてしまう。
自分が通ったコースがメジャーじゃないからか? 笑

ともあれ、明らかに分かる道に出られて良かった〜♪
何かようやくホッとした感じがする。

道も穏やかになったし、迷う感じもなさそうだし、
先も明るい感じだからきっと大戸越も近そうだ。

あ〜、やっと気楽になってきた。 ( ^o^ )丿

ちょっと歩くと、すぐに明るくなり、
ついに展望が開けた〜〜〜 \(^o^)/

ようやく大戸越に着いたようだ。
時刻はもうすぐ 15 時半になろうかという頃。

正面に平治岳への登り専用という看板が。
ここは登りと降りで道を分けているのか〜

当初は平治岳か大船山に
寄り道しようなんて計画していたけど、
とんでもない話だ。  疲れてとっても無理−!!

すぐ先に、大船山方面への分岐があったけど、
何だかそちらの道も、藪漕ぎみたいな感じが・・・

明日はどちらかに登ろうとは思っているものの、
疲れていて具体的なコース設定に頭が働かない。

大戸越

メジャーコースの交差点だから、
これくらい広い場所だと、
多くの人が休憩出来て良さそうねぇ。

ここからはいよいよ坊ガツルへ向かって降りるだけ♪

大きめの石がゴロゴロしているので、
歩き易いわけじゃないけど、道がハッキリしているので、
迷う心配が無いだけでも楽になった気分〜 ( ^<^ )

今は兎に角、早く坊ガツルに出て楽になりたい一心・・・

半分ぐらい降りて来ると、
西陽を受けて結構明るい。

もう少し開けた感じかと思っていたけど、
結構樹林帯が続くんだねぇ。

道はやはりちょっと歩き難め。

途中から年配の夫婦と一緒に降りて来る。

昨日が三俣山、法華院温泉泊まりで
今日が大船山と平治岳だったそうで、
8 時間ぐらいかかってしまったとのこと。

だいぶ降って来て、勾配が無くなってきた。

ようやく樹林帯を抜けて展望が拡がった。
きっと坊ガツルのテント場は近そうだねぇ〜 ( ^O^ )

もう 16 時頃だっだけど、
年配夫婦はこれから雨ヶ池経由で
長者原まで戻るそうだった。

大船山との分岐点を過ぎると、
すぐ目の前にテント場が広がった。

すぐ南側に小さめの建物がある。
まだ新しい感じだね〜

中を見られるかなと扉を開けてみたら
鍵がかかってなかったので、中を覗いてみる。

思ったより綺麗だったから、
やっぱり新しいのかな・・・


テント場を歩いて行くと、数張りのテントがあった。
今日明日と晴天だろうから、テント泊には良いだろうね〜

昔、北アルプスでテント泊していた時は、わりと賑やかなエリアでの
テント泊が多かったせいか、若干寂しい感じも・・・  ( 涸沢が一番多かった )

平日だからなのか九州だからなのか、空いているのは良いけど、
もう少し賑わった感じがあった方が気分が向上するような気が。

でも仲間内で来ているのなら、これぐらいの方が良いかもね。


このテント場は、自炊場やトイレがそれぞれ別々の建物だ。

地面がちゃんとした平坦ではないものの、柔らかい感じなので良いかもね〜
平坦じゃない上にゴツゴツした地面だと、なかなかシンドイのだ。

テント場から木道を通り、
車も走れる小路を歩いて行くと、
法華院温泉山荘が見えてきた。

目の前の橋付近では重機もいて
治水工事が行われている。

法華院温泉山荘に到着〜〜♪♪
時間は、もうすぐ 16 時半になるところ。

いや〜、長かった・・・
正直、今日は疲れた−

宿泊の受け付けをしていると、
500 円高かったので聞いてみたら、
暖房費が別途かかるんだそうだ。

そうか〜  もう秋だし、
この辺ならきっと夜は寒そうだ。

上の写真は宿泊棟の入り口のところで、
受け付けや食堂などがある管理棟は、
奥に見える外の通路を挟んだ向こう側の建物。

部屋へ向かって中を歩いていると、
中は結構綺麗だなぁという印象。

2 階の割り当ての部屋に着いて、今日は終了〜♪


窓から外を眺めると、平治岳や大船山が望めた。
明日は高気圧がもっと近くにやって来る筈だけど、果たして天気はどうだろう・・・

それにしても、山小屋で 1 人なのに個室に泊まるのは初めてだ。

日本アルプスに通っていた時、随分山小屋に泊まったけど、
混雑時期に関係なく基本は大部屋だし、少人数用に区切られている部屋でも、
大抵は満員に近い人数だったからねぇ。  この広さで 1 人ってかなり贅沢な気分。

17 時頃に一段落したものの、夕食は 18 時からだったので、しばらく横になる。
ところが、横になるとすぐに冷え始めてきた。

布団に入っても良かったのだけど、お風呂は食事後に入ることにしていたから
着替えてないし、汗かいた服のまま布団に入るのはちょっと・・・  ってことで、
そのまま横になっていたのだけど、なぜだかえらく冷えがくる。

窓も開けてないのにこの状態って、一体夜はどうなるのかと、少し不安だ。

長袖フリースを 2 枚着て休んだ後、
食事の 5 分ぐらい前になったので、食堂へ行ってみる。

食堂は広いのに、テーブルが少なめで随分余裕のある感じだった。
横の方に余分なテーブルが片付けてあったので、たぶん混雑時はもっと密になるんだろうね。

まだ人はいなくてガラ〜ンとしていたけど、別の人がやって来て食事を受け取っていたので、
自分も食事を受け取り、近くに座って食べながら少し話をする。


食事が立派だね〜  ( 山小屋感覚でいるから )

自分の感覚では、山小屋の食事時はいろんな人たちと一緒になるから、
そこであれこれといろんな話が出来る機会になり易いんだけど、
ここまで空いていると、敢えて近くに座らない限り、そうならないよねぇ。

混雑が酷い状態よりは良いけど、何かちょっと勿体無いような気がする。
( だって見たところ、今日の宿泊客は 5 〜 6 人しかいないようだった )

一緒になったオジサンは、九州ではくじゅうや祖母山などをお勧めされていたけど、
北アルプスにも行かれたことがあるようで、剱岳などの話も出来た。
一度日本アルプスを知ると、向こうに魅了されるよねぇ〜 って、   やっぱり。 笑

食事の後、一度部屋に戻って
しばらくしてから温泉に入りに行く。

ここが管理棟入り口で、
受け付けが左側、食堂が右側、
お風呂は食堂よりまだ先。

食堂の先を降りて行くと温泉で、
行ってみたら、誰もいなくて貸し切りじゃないか〜 \( ^o^ )/

脱衣場は最近改装されたのか、随分綺麗。

湯船は結構熱くて、最初これじゃアカンと思ったけど、
しばらく脚を浸けていると、結構慣れてくる。

お湯は硫黄の臭いが強くて、
タオルが硫黄の香り付きタオルと化していた。 笑


温泉から出ると、ビールを飲むかどうか、
350 ml と 500 ml どちらにするか迷ったものの、
結局 500 ml を買って食堂に戻り、
ストーブでタオルを乾かしながら、ビール〜〜♪♪

この食堂には本や雑誌が沢山あって、大型のテレビやソファーもあった。

客が少な過ぎたので、どれも殆ど自由に使える状況だ。

隣には、別の娯楽室も併設されている。

ガスストーブが強力でタオルは早く乾くが、とっても硫黄の香りがする〜〜

大型 TV ではサッカーの試合を放送していたけど、
もうすぐ 21 時になる時間だったので、そろそろ部屋へ戻って寝ることに。

宿泊棟へ戻ると、廊下にガスストーブが点けてあって、
部屋より廊下の方が暖かいじゃないか〜  ( ^_^; )

荷物の整理は
明日の朝やることにして、
今日はもう就寝。

明日快晴だと良いけどなぁ・・・

と、いつもならその日の記録はここで終わる筈なのだが、
これが今日は、なんと寝た後に予想外のトラブルが待っていた。

すぐに眠れるわけではないので、しばらくは起きた状態だったのだけど、
そのうち何やら外の階段や廊下を、やたらとドンドン強い足音を立てて、
歩く迷惑者がいて、喧しい奴だなぁ・・・  と、少しイラッっとする。

それだけなら、まあたまにあることかとも思えるけど、
しばらくすると、なんと大声で騒ぐ騒音が聞こえてくるじゃないか。
近いので隣だと思われるけど、就寝時間をとっくに過ぎているのに一体何事なのか・・・

複数人が同じ部屋に居て、宴会をやっているような騒ぎ方ではなく、
同じ奴が 1 人でずっと喚き散らしている感じだ。
酔っているのか分からんけど、怒鳴っていたり歌っていたりと、とんでもない迷惑行為だ。

しばらく続くと止むんだけど、またしばらくすると再発してしまう。

1 時間ぐらいの周期で繰り返されるので、 3 回目ぐらいの時に頭にきて、
管理人に苦情を言いに行こうと思い、服を着て廊下のストーブの所
( たぶんそいつの部屋の目の前の付近 ) まで来たら、幸か不幸か止んでしまう。

しばらく待っていたけど再発しないので、とりあえず布団に戻ったけど、
そのうちやっぱり再発した。  ( かなり交感神経が活発化してしまった・・・ )

今日は疲れていたから、早く眠りたかったのに、本当にムカつく奴だけど、
他人の迷惑を考える能力が無いのか・・・     一体どこの馬鹿だ!?

さすがにこちらも疲れていたから、そのうち眠りについたようで、
いつ寝たのかは覚えていない。


10月 09日 (土)     快晴

目が覚めると、少し明るい感じがしたので、どうやらもう朝らしい。
時計を見たら 5 時半頃で、朝食までは 1 時間以上もあるじゃないか〜

ところが、こんなに朝早い時間なのに、なんと昨夜の悪夢がまた始まった。

またしても隣の方から、喧しい叫び声やら歌う声が響いてくる・・・ ( -_-; )
夜だけでも大変な迷惑なのに、早朝までやってくれるとは、どこまで非常識なのか。

そうこうしているうちに、朝食開始時刻の 6:45 を過ぎたので、ボチボチ食堂へ行ってみる。

今朝も昨日と同じ席に座り、
昨日のオジサンと話しながら食べる。

TV の天気予報だと今日は快晴らしいけど、
午後から気圧の谷の影響で曇るような話だ。
外は快晴の青空だけど、午後はマズイのだろうか・・・

朝食を食べ終わってゆっくりお茶をお代わりしている頃、
遅れて食事に来たオヤジがいて、宿のスタッフに、昨日は騒いでゴメンねぇ〜と
笑いながら話していた。   ( こいつだったのか、非常識野郎は! )
謝る相手が違うだろ!! って−の。 < `〜´ >

部屋に戻って荷物の準備をする。
しかし一部屋を独占して使えるなんて、本当に贅沢だなぁ〜 と感じる。

混んでいる時の山小屋 ( 大部屋 ) は、
自分の荷物を出して置くスペースも無いことが多いのにねぇ。

外に出ると、本当に素晴らしい青空が広がり、
やって来た高気圧のおかげで快晴のようだ。

出てすぐの所で、同じ宿泊客のお姉さんと少し話したら、
お姉さんは立中山から大船山へ行こうと思ってたのに、
人が少なく道が荒れて立中山は通行止めになったそうだ。

法華院温泉山荘を出て、
とりあえず、坊ガツルの方へ歩いて行く。

平治岳も雲が無くて綺麗だね〜

湿原の中の木道を歩くが、
両サイドにはススキがたくさん伸びていて、
すっかりもう秋の気配。

5月に来た時は、緑の景色だったもんねぇ。

振り返ると、白口岳や中岳の山並みも
青空の下、綺麗に見える。  ( ^O^ )/

地面も草が黄色くなって
やっぱり秋〜〜〜 って感じ。

平治岳と大船山への分岐点を過ぎると、
すぐに樹林帯の登りが始まった。

景色は見えないけど、
樹林帯の中だと涼しくて助かる。

秋とはいっても、登りは汗をかくから。

石がゴロゴロ転がっているものの、
昨日の大戸越からの道より歩き易い感じだ。

ここの登りで見かけた登山者は、
登り始めてすぐに追い越した二人組と、
稜線近くで先に歩いているオジサンだけ。

稜線が近くなってくると、
大船山が見えてきた。

ガスが湧かないうちに
早く辿り着きたいものだ。

稜線に出ると、
分岐点 ( 段原 ) に到着〜♪

法華院を 8 時に出て来たので、
目安は 9 時半頃だったけど、
9:20 頃に着いたから、順調〜〜

分岐点から北西方向を眺めると、

右側に 北大船山、
左奥に 三俣山 が見える。

大船山へと進むと、
しばらくは平坦で樹林の中を歩く。

平坦で歩き易い道だと、
早く着きたい気持ちもあって、
自然に足が速くなる。

遠くが見えなくなってきたから
あの茂みを超えると山頂かなぁ〜と
思いながら登っていると、
茂みの先に山頂が待っていた。

目安通り、山頂には 9:40 頃に着いた。

山頂には 4 〜 5 人ぐらいの登山者が
先に来ていて、各々寛いでいる様子。

写真は、西側の中岳や星生山など。

三俣山の下に、朝出発して来た
法華院温泉山荘がある。

今日は 3 連休の初日だから、
きっとこれから山頂に登って来る人が
どんどん増えるんだろうねぇ。

雲海の中から、
由布岳が頭だけを
出していた。

湯布院は雲海が
よく発生するらしい。


大船山 山頂  1786 m

上のように写真を撮ろうとしているのに、
向こう側にいる人が邪魔になる時は、
自分が移動して構図を変えると
解消出来ることも結構多い。 ( 写真左 )

山頂直下の御池付近は、他よりも色付きが進んでいる。

御池が見下ろせる岩の場所で、オヤジがデカい声で
私用電話をしていたので、肩を叩いてどいて貰った。

折角の自然に浸っているのに、我が物顔で携帯で
延々話されると、ハッキリいって迷惑、 マナー違反。


南側の祖母山系方面には、凹凸の無い綺麗な雲海が広がっている。

最初、阿蘇山かと思ったけど、祖母山という声が聞こえて来て、
地図を眺めても、阿蘇だと方向が違うので、祖母山が正解のようだ。

雲海は日本アルプスでは見ることが多かったけど、
九州では山の標高が高くないから、こちらでは見られないと思っていた。
でも綺麗に見られることもあるんだねぇ〜♪  ( ^O^ ) /

雲海というと、凸凹した感じの雲の集まりのイメージが強いけど、
こういう凹凸の無い綺麗な雲海も美しくて良い。
夕暮れ時や夜明け前の雲海も、また美しいしね〜〜

写真を一通り撮った後に山頂標識付近へ戻ると、
法華院で別れたお姉さんが登頂されていたので、
ここでも話していたら、なんと北アルプスにあちこち
行かれているようで、話に花が咲いてしまう。

まさかこちらで、雲ノ平や黒部五郎岳、
上高地の話が出来るとは思ってなかった。

結構長く話し込んでしまったけど、
11 時が近くなっていたので、山頂を後にする。

10 分強で分岐まで降りて来ると、
ちょうど 11 時頃だった。

大船山は登りの時より、やはり逆光。

段原から東側の下山路に入って行くと、
左側には野原が広がっている。

左上が北大船山。

ここからは米窪の御鉢を
半周ほど周るように進んで行く。

ずっと先の方に 1 人、
昼食中の方がいた。

この辺りの道は、迷うことはないけど、
両側から出ている沢山の木の枝が
小さいくせに硬くて、下手すると腕を怪我する。

もう少し道幅が広いと良いのに・・・

御鉢巡りをしながら歩くが、
展望はあまり良くないねぇ。

少し色付いている葉も見かけるけど、
まだそんなに綺麗って感じじゃない。

ちょうど半周ぐらい歩いて来たけど、
ずっとこんな感じで米窪が綺麗に
見下ろせる場所はないのかなと
思いながら、先へ進む。

だんだんさっさと降りたいと思い始める。

途中でようやく米窪が
見下ろせる場所があった。

底に道らしきものも見えたけど、
コースは無いらしい。

しばらく行くと、
ようやく風穴への下山の標識があったので、
ちょっと休んでお菓子を食べる。

ここから樹林帯で降りるような雰囲気だったが、
実際はもう少し御鉢巡りが続いた。

ここは結構急勾配だったので、
腕時計の高度計を眺めても、
どんどん高度のグラフが減っている。

とりあえず、ここの降りを済ませれば、
今日の主なアップダウンは終わるし〜〜

だいぶ降りて来ると、
ちょっと展望が開ける所もあって、
正面に黒岳が見える。

中央が高塚山で、左奥が前岳。

12 時前ぐらいだったが、
ここを登って来るオバサン二人組と擦れ違う。

大船山へ行くんだろうけど、時間大丈夫だろうか?

だいぶ谷間の雰囲気になってきた。

コースは滑り易かったり、
岩場などもあるものの、
分かり難くて道に迷う感じは無い。

標高が下がって来てガスの中へ入ったせいか、
曇りっぽい感じの天気に変わってくる。

もう風穴の谷底が近いらしくて、
勾配が殆ど無くなってくる。

道が歩き易くて楽だね〜♪

下まで降り切ると、分岐点に到着〜 ( ^o^ )丿

地図のタイムより早くて、
段原から約 1 時間 10 分。
順調で Good ♪

ここでランチタイムだな〜

昨日残した御飯半分と味噌汁。

今日は味噌汁にとろろ昆布を入れてみる。
結構美味い〜〜 ( ^<^ )

50 分ぐらい休憩してたけど、
前を通ったのはオジサン 1 人だけ。

分岐を 13 時に出発。   ここからは
勾配もあまり無いし、道も歩き易くなると
思っていたら、とんでもなかった!!

今水への道から別れて上峰の道へ入ると、
いきなり迷子になりかけるし、
とんでもなく歩き難い道が結構続く。

黒岳の裾野を周る前半は、なかなか大変。
しかも緩く降ると思っていたのに、
ちょくちょく登りが出てきて、
歩いている道が正しいのか心配になってしまう。

途中から分かり難くて迷いそうという不安は
解消されてきたものの、歩き難いのは変わらず・・・

かわらもとに近いエリアでは、
わりと新しい感じのロープが張ってあった。

目印かなと思っていたけど、
降りの勾配がきついので、
掴まる為のものだろう。

降り切った後に少し登って行くと、
やっと かわらもと の分岐点に出た。

陽射しが復活していたので、
緑が輝いていて良い感じ〜 ( ^o^ )

かわらもとからは道も広めになり、
迷い易さも無くなって楽になった。

途中で振り返ると、本当に森林の中って感じ・・・

この辺が紅葉すると綺麗そうだね〜

歩き易い森の中を歩いて行くと、
そのうち車が停まっているのを見かける。
( もう林道なのか・・・ )

黒嶽荘から白泉荘まで道路歩きなのかなと
考えていたら、白泉荘への分岐の標識があった。
( 良かった〜、直接歩いて行けそうだ )

白泉荘への山道を歩いて行くと、そのうち建物が見えてきたので、
白泉荘かと思ったら、黒嶽荘だった。

こちらも炭酸水が湧き出しているようで、皆さん容器に沢山汲み出している。

建物や湧き出し口周辺を何度か行ったり来たりしたものの、
ここからどう行けば良いのか分からなかったので、
黒嶽荘の人に聞いてみたら、どうやら道路以外に行ける道があるらしく、
玄関の外まで出て来て教えて頂けた。

玄関の横から山道を 1 〜 2 分ぐらい歩くと白泉荘に着くそうで、助かった。

実際に歩いてみると、本当にすぐ白泉荘の自分が車を置いた場所に出た。
( そうか、この奥が黒嶽荘への近道だったのか〜 )

車に戻って来たので、荷物などを整理してある程度帰り支度が整ってから、
折角なので炭酸水を少し持って帰ろうと思い、湧き出し口の所へ行ってみる。

人は多くなかったけど、
1 人で複数のホースを使っている人もいて、空いてない。

だけど、基本は 1 人で一つのホースとなっているらしく、
近くへ行ってみたら、オバサンがホースをすぐに譲ってくれたので、
2 L のペットボトルに入れて車に戻る。

実際に少し飲んでみると、本当に炭酸水じゃないか〜〜〜!!!
これがガンガン湧き出しているんだから、なんか凄い。

もう一つの 500 ml のペットボトルも空にして、入れて帰ることに。

15 時半頃に白泉荘を後にし、夜中に迷った辺りを帰りに走って、
絶対に道を解明してやろうと思いながら、男池への道を走る。

由布市から九重町に入ると、キャンプ場への簡単な道案内の案内板があった。
鉄山キャンプ場 とか やまなみ とか書いてあった。    鉄山キャンプ場・・・?

確か夜中に農道を走っていた時に、なんか見たような記憶が・・・
ということは、そちらへ走ってみれば、その辺の地理や道路が分かるかも〜♪

ということで、最初に見つけた曲がり口を入って行ったら、
少し進んだ所で、鎖が張られていて行き止まり状態。

めげずに、次に見つけた曲がり口を入って行き、しばらく行くと、あれっ・・・・・

農道とぶつかった時に、すぐにピンときた。
ここは鉄山キャンプ場の案内版があった三差路で、夜暗くて分からなかったから
そのまま直進してしまい、最終的に田んぼで迷子になった場所のすぐ傍だった。

あ〜ここだったのか〜〜、と思い、もう分かったぞぉ〜 と思いながら走ると、
やっぱり次に夜中に迷った三差路に出た。    しかし今度は昼間で明るいから
三差路に出た途端に、やまなみへの帰りは直進だということがすぐに分かる。
夜中に来た時は暗いことと、勾配が山なりだったことで、道路の表面がよく見えなかった為、
工事の鉄板が見えなくて、間違って違う道へ進んでしまっていたのだ。

というわけで、走って行ったら問題無く夜に来た時と同じ道でやまなみハイウェイに出る。
後はそのまま、やまなみハイウェイをひたすら走れば良いので、一安心。

夜中はえらい目に遭ったけど、失敗は成功の素ということで、
これで次からすんなり近道することが出来るね〜 (^^)

仕事の電話の用もあったので、
長者原に寄り道して、 タデ原湿原にも行ってみた。

5 月の時と違って、
湿原も沢山のススキで一杯になっている。

雨ヶ池への最短ルート入り口の木道。

向こうに人がいたけど、
構図を工夫すると、消すことが出来る。

写真にはフットワークも重要だ。 ( ^^ )v

長者原を出た後、小腹が減ってきたことに気付き、
再び牧ノ戸で寄り道して、パンを食べたりトイレに行ったり。

帰りのやまなみハイウェイは、 3 連休のせいかいつもより車が多め。
最近やまなみハイウェイを走るのは平日が多いから、普段が少ないのか。 笑

ミルクロードではやたらと遅い車が多くて、追い越せないかとストレスが多かった。

無事に帰宅したのは、ちょうど 18 時頃。   炭酸水はとりあえず冷蔵庫へ直行〜

九州へ戻ってから、初めて二日間山歩きをしたけど、
なんせ初日の行程が予想よりも大変だったから、 よく歩いた〜〜  って感じ。

昔は、北アルプスを 5 日間歩いたり、テント泊したりしていたのだから、
それに比べたら軽い内容ではあるけれど、最近楽な山歩きばっかりになっているから、
久しぶりに充実した山歩きだった気がする。

山小屋に宿泊したのも 2 年振りで、空いてたり貸し切りお風呂だったりのメリットや、
夜中や早朝に喚かれてあり得ない迷惑を被ったデメリットもあったけど、
まあしばらくすれば、それなりに良い想い出かと・・・

とりあえず、くじゅうではまだ踏んでないピークに行ってみようかなぁ〜 と思う。

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