2004/01

奥多摩

馬頭刈山

01/24 (土)  御嶽駅 → 大岳神社 → 馬頭刈尾根 → 馬頭刈山 → 武蔵五日市駅

年が明け、昨年秋の涸沢以来、山歩きには出かけず、
運動不足に拍車がかかる今日この頃・・・
たまには〜と思いつつも、今の時期寒いので自ら山へ出かけようなどと思うことはない。
あり得るとすれば他人から誘われた時ぐらいなもので、
それ以外に可能性は殆どないといえる冬の季節。

今回は、他にも行きたいという人がいるけどどう? と、久保田先生に声をかけて
もらったので、たまには気分転換に出かけてみるかと思い、行くことにする。
しかし日帰りということは、家で早起きをしないといけないということであり、
今の自分のライフスタイルからして、
果たして起きることが出来るのだろうかというのが、一番の懸念事項だ。

01月 24日 (土)     晴れ

予定より少し早い6時に起きることに成功。
準備には何かと手間取るわけで、早めに起きて丁度良かった。
こんな朝早い時間に出かけるなんて、どれくらい振りだろうと思う・・・
やはり涸沢以来かあ???

御茶ノ水で中央線に乗り換え、新宿でホリデー快速奥多摩3号に乗り換える。
8時台のホリデー快速なので、結構中高年ハイカーがたくさんいて、
座れなかったらいやだな〜と思い、1本早い電車で新宿まで来たが、いざ乗ってみると、
とんでもないガラガラ状態だ。 ( 数える程度しか人がいない )
今の時期はハイカーもやはり少なめのようだねえ〜
しかし暖かくなる桜の時期ともなればきっと一杯だろう。
御嶽駅で降り、久保田先生といっしょになると、
連れの方は今日は風邪でお休みということだった。

御嶽のRWへ向かうバスは、電車と違ってかなり混んでいた。
RWを降りてちょっと準備をすると勾配の殆ど無い道を歩き出す。
基礎体力はガタ落ち、山歩きも3ヶ月半振りの私には、
これくらいの平坦な道歩きでも、今ではとても新鮮なのだ。
42Lザックの中身も7割程度しかなく、普段に比べるとかな〜り軽い。

御嶽の神社へは寄らず、そのまま巻き道を先へと向かう。
低山ではあるが、それなりに雪が積もっている所もある。
最近ちょっと冬型が激しかったからな〜
まあ積もっているといっても数cmレベルなのだが、降り道だとちょっと気は使う。
全体的に少し雪ありといった感じではなく、ある所と無い所が
はっきりしているって感じか・・・・・      はっきり雪景色やな〜と思ったのは、
神社を過ぎてしばらく行った、ちょっと勾配のある登り付近ぐらいだろうか。
雪面の斜面では、やはり積雪の厚みに関係なく、アイゼンの有り難味を知ることとなる。
たいした積雪ではないが、確かにアイゼンがないと滑りに余計な神経と体力を使わされる。

バスの中からずっとそうだが、ドラマ 『 白い巨塔 』 の話にかなり花が咲いている。
専ら話題に上っていたのは、現在放送されているドラマの役者さん以外に、
もっと適任の役者は誰かという話。
私は昔のドラマは見ていないが、先生は視聴済みなので、いろいろと注文があるようだ。

時計を見ると、まだ午前中であるにも拘らず、
何となく周囲の雰囲気が午後のように感じてしまう。
北側の空は青いが、山肌に当たる陽光の色温度がやや低い( 赤みが増している )
ように感じるのだ。    時間的には15時頃のように感じてしまう・・・・・
そんな話をしているうちに大岳神社に到着した。

山頂までは10分程度らしいが、行くのを止めて、山荘の先の展望広場でさっさとお昼にする。
疲れたわけではなかったが、何となく面倒だった。    運良くテーブルが空いていたので
店を広げて昼食にしたが、じっとしていると流石に寒くなってくる。
低山とはいっても標高1000mを超えているし、薄雲のせいで太陽の光もやや薄いのだ。

おにぎりとコーヒーの組み合わせは
マッチせんなあ〜と思いながらも、
今日はこれだけしか無い。

最近はたとえ夏山アルプスといえども、
事前の準備が煩わしく感じてしまうことが
多くなった・・・   ( いかん! )
やはりお米にはお茶でないとねえ〜

お茶はテルモスに熱いのを入れて来なくても、湯沸しセットで暖めることが出来るから
良いのだが、おにぎりの方が冷たい。    勿論おにぎりだってきちんと保温を考えて
準備して来れば、日帰りなのだから出来るのだろうが、なんせ気合いが足りない。
やる気の問題だということはわかってはいるが・・・・・・・

昼食を終え、目の前に続いている馬頭刈尾根へと出発する。
この尾根は途中にいくつかエスケープルートがあるので、
面倒になったら適当に降りることができる。
地図では緩やかな尾根のようだが、
広場から眺めた感じでは小刻みな登り降りが多いように見えた。
実際に進んでみると、呑気なチンタラ歩きではなく、多少登り降りがそれなりに出てきた。
しかし面倒なのは雪があったり無かったりというやつで、あるならある、無いなら無いと
はっきりしてくれた方がアイゼンをどうするかで悩まなくて済むのにね〜
車のようにスタットレスタイヤなるものは登山靴には無い。

今日は薄曇の天気なので今ひとつだが、
このコースはわりと富士山を眺められる場所が多いようだ。
途中で、ここはアイゼンを着けた方がいいかな〜という場所があったので着けてみたが、
あっけなく終わってしまい、しばらく進んだ後にまたすぐに外してしまった。

向こう側からやって来る人の影も無く、周囲もこれといって視線が向くような景色も
見当たらないが相変わらず、ドラマ 『 白い巨塔 』 の話は花が咲く。
先生は兎に角、大人の色気が豊富な女性が好みのようで、
出演者ではどのタイプが良いかとなると、若村真由美さんだそうだ。
私はちと違って西田尚美さんの方が近い感じだが、これって歳の差???
共通していた役者さんビッタリ度は、
唐沢寿明さんはちょっと悪度さが足りない感じで、伊武雅刀さんは問題無くOK。
クラブのママは若村真由美さんでも良いよねえ〜、などなど、
この手の話題がひたすら続く静かな冬の山歩きだったのだ・・・

話は山歩きに戻る。
最後のエスケープ分岐点でちょっと休憩し、
冬場にしては時間がやや遅めの
ような感じではあったが、
まあライトもあるし行けるだろうということで、
馬頭刈山を目指す。

馬頭刈山の山頂には
きちんとした看板が建っていたので、
折角だからと三脚を使って記念写真を撮る。

高明神社跡付近から結構薄暗さが出てくるが、まだ肉眼で問題なく道が見えている。
この時間帯の暗さだと、樹林の中と外とでは結構明るさが違う。
暗さを体感するのは久しぶりだ。
どんどん降って行くが、なかなか林道に出る気配が無い。
随分暗くなり、そろそろライトを点けることを真面目に考えた方が良いかなあ〜と
いう感じはしていたが、どうもゴールが近そうだったのでそのまま進む。

林道に出てからバス停は近いのかと思っていたが、
実際には少し距離を歩くことになった。
といってもたいした距離ではないのだが、
久しぶりに歩いたせいか雪のせいか、脚がすっかり筋肉痛状態だ。

バス停に着くと20分後に次のバスが来ることになっている。
少ないバスの便の場所ではまあまあかな。
乗ったバスは、ここから終点の武蔵五日市駅まで貸切状態で他に客はいなかった。

拝島まで戻ると、当たり前のように居酒屋へ行く。
そう当たり前なのだ、風呂より優先項目である。
先生の連れの方は今日は欠席だったが、
酒好きということらしいので、是非次回飲めることを期待しよう。

居酒屋では結構食べることが出来た。
おそらく、今日は山の中で摂取した食べ物が少なかったことと、
久しぶりによく体を動かしたからだろう。
それにしても店のあんちゃん、絵に描いたように愛想が足りない。
他の客からはそのことを言葉で注意されていた。
教育の行き届いている居酒屋ならたぶん首だと思う。
( いや、教育が行き届いていたら、ああはなっていないだろうから首にはならんか・・・ )

この日は先生宅に泊まって、わりとよく寝ることが出来た。
最近の自分の生活を考えると、実にまともで健全な1日だったが、
普通の人にとってはごく当たり前の生活だ。
人間は日中活動し、夜寝るようにできている生き物なのだから。

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