1999/08

北アルプス

西穂高岳・焼岳

穂高に行きたいと言っていた隊長と、西穂高岳に行くことになった。
一番高い奥穂高岳かなと思ったら、先ずは西穂高岳とのこと。
集合は 11 時とやや遅めの時間で、隊長たちは車で来るそうだ。

08/28 (土)  上高地 → 田代橋傍登山口 → 西穂山荘テント泊
08/29 (日)  西穂山荘 → 西穂高岳 → 西穂山荘テント泊
08/30 (月)  西穂山荘 → 槍見台 → 焼岳 → 上高地 → 小梨平泊
08/31 (火)  小梨平 → 明神池 → 上高地 → 松本 → 新宿 → 千葉

08月 28日 (土)     曇り 時々 雨

登山の場合、上高地から北へ進むことが多いが、今日は観光的な感じの南側へ歩く。

梓川に沿って歩くと、田代橋を渡った先に登山口があった。
隊長たちはまだ来てないようだったが、しばらく待っていたら無事にやって来た。

登山口を出発してしばらくは曇り空の中を登っていたけど、
とうとう途中から雨が降り出してしまう。
レインスーツを着て登るのって、蒸すし面倒臭いよねぇ、景色も見えんし〜
半分以上登って来た頃だろうか、雨が激しくなってきた。    大丈夫かいなぁ・・・

西穂山荘に着く頃には雨も小降りになっており、手続きなどもあってしばらく休憩。
まあ無事に到着出来て、何より〜〜

雨も上がったので、
西穂山荘前にテントを設営。

中央奥に軍用テントが。 ( 笑 )

暗くなってから、山荘の中で持参した食事を食べる。
どんな味かと思っていたけど、山用の御飯類って結構美味いねぇ!!
お湯をかけるだけで出来る焼肉もポテトサラダも、結構良い味するのには驚いた。
これなら、テント泊の時の食事もそう悪くないものだなぁ、と思う。

08月 29日 (日)     快晴

翌朝は、まだガスに巻かれていて、周囲の景色はよく見えない。
今日も天気は良くないんだろうかと思いつつ、山荘を出発して西穂高岳方面へと向かう。

しばらく狭くてゴロゴロした道を登って行くと、そのうち少し広めの歩き易い道に変わる。

少しガスが薄くなり始めて、
陽が射し込み始めた時、
ちょっと後ろを見ると、何やら輝くものが・・・

ブロッケン現象だった。

更に歩いているうちに、どんどんガスが薄くなり、晴れ間が多くなってきた。
いや〜、今日はとっても良いお天気になりそう〜〜〜♪♪  (^O^)/

そして西穂独標に到着。  ここまでは観光客に毛の生えた程度の人たちでも来れる。
今日もここで休憩している人たちがそれなりに見られた。

ここから先、西穂高岳へ向かうルートを眺めると、
よく写真で見るように、山々が連なった感じがよく分かるね〜

西穂高岳まではピークが多く、
アップダウンが激しいので、
歩くボリュームは結構大きくなる。

右奥は奥穂高岳

独標から先は急に険しいコースに変わるが、それは独標をスタートする時から急に始まる。

独標から突然急な降りになるが、いきなり垂直に近い急降下。
いやいや、この先大変そうな気が・・・ ( ^_^; )

アップダウンが激しいので、歩くのはちょっと大変だけど、
皆さんの写真を撮るには、わりと都合が良いケースも多い。
少し離れて歩くと、谷間を挟む形が多くなる為、全員の姿を捉え易いから。

ピラミッドピークを越えて、激しいアップダウンを繰り返しながら登ると、
ようやく西穂高岳が近付いて来る。

そしてようやく西穂高岳山頂に到着〜♪

思ったほど人は多くなかったねぇ。

西穂高岳 山頂  2909 m

山頂で休憩と共に、御飯タイム。

上空はすっかり快晴状態じゃないか〜
素晴らしい〜〜〜 \(^o^)/

北側を眺めると、奥穂高岳や槍ヶ岳が見えた。

登って来た南側の西穂稜線を眺めると、
岐阜側と長野側で雲がクッキリ分かれている。

焼岳はギリギリ雲で隠れているねぇ。
中央右奥は乗鞍岳。

左下に見えるのが、梓川。

山頂で休んでいると、何やら北側の難関ルートからやって来る人たちの姿が・・・
大学生らしき 3 人の男性だったが、山頂に到着すると皆さんから拍手が。

西穂高岳と奥穂高岳の間は、日本でも屈指の難易度の高いルートなので、
普通の登山者でも、多少は岩やザイルなどの経験がないと、ちょっと危ない。

そこから来た学生たちに誰かが話しかけていたけど、
なんと剱岳からテント泊縦走して来て、今日で 14 日目だそうだった。 \(◎o◎)/!

剱岳からここまで歩いて来るのも凄いけど、周囲は社会人だったせいか、
そんなに休んだら、会社で席が無くなる〜〜、 って声がやっぱり出ていた。
悲しい労働者・・・  って感じかねぇ。 ( ^_^; )

快晴の山頂を満喫した後は、またまたアップダウンの多いコースを逆戻り。

どうやら明日も天気は良さそうな感じで、ちょっとワクワク〜〜〜♪
やっぱり稜線を歩く日が晴天かどうかが重要な問題だからねぇ。

暗くなった後、山荘から東の空を眺めていると、遠くの方でやたらと稲妻が走っている。
向こうの方は凄い雨になっているのかねぇ・・・

夜中にふと目が覚めると、何やら、ゴソッ・・・ ゴソッ・・・ と外で音がする。
山荘の人が、この辺にも熊はいますよ、って言っていたもんだから、
熊じゃないかと気が気じゃなく、しばらくは怖くて外へ出られなかった。

そのうち勇気を出して、テントの外へ出てみたけど、何もないじゃないか・・・
良かった良かった、一安心〜     どうやら風の音だったらしい。

いつしか外は快晴になっていて、綺麗な夜空に月が明るく輝いていた。

08月 30日 (月)     晴れ

今日は焼岳へ歩く予定だけど、朝から良いお天気〜〜♪
山荘の前でちょっと準備体操をしてから、出発。

こちらのコースは稜線上なんだけど、そんなに開けたって感じではなく、
どちらかっていうと、狭くて面倒な感じのするコースだ。

途中、足元でゴソゴソ何か動いたので、ビックリして騒いだら、
隊長に窘められたけど、突然だと驚くって〜〜!!   確か小さめの蛇だったと思う。

焼岳の小屋に来ると、管理人さんも誰もいないのに、表に商品とお金の箱が置いてあった。
日本は安全で長閑だなぁ〜と思うけど、街中ではさすがにありえないよねえ。

ここからは焼岳へ向けて、広くて歩き易い道を登って行く。
途中からはだんだん岩場のルートに変わってくる。

中腹まで登って来て振り返ると、
北側には穂高連峰と梓川、
そして歩いてきた稜線が見える。

さらに登ると、完全にゴツゴツした岩場の
ルートになり、硫黄に匂いも漂ってきた。

確か南峰は立ち入り禁止のはず・・・

山頂に着くと、 360 度見渡せるぅ〜〜

外人さんもいたねぇ。

焼岳 山頂 ( 北峰 ) 2455 m

小屋に誰もいないと思ったら、なんと管理人さんも山頂に来ていた。
今日は天気が良いから、小屋の仕事を止めて遊びに来たそうで・・・ ( 笑 )
なんて長閑な生活・・・   でも、ここの小屋に泊ってみたいよねぇ、という意見で一致。

小屋の前でちょっと休憩した後、今度は上高地目指して下山。
長い梯子なんかもあるんだねぇ、このコース。
このコースを降る頃には、少しお天気も曇りがちになっていた。

上高地へ下山した後、小梨平へ行くと、キャビンに泊れるということで、
そのまま帰京せずに、今日はここへ泊ることに。

お風呂に入った時に、隊長と二人で、お湯じゃあああ〜!! と絶賛。
やっぱり登山を数日やると、お風呂に感動してしまうのだ。 ( 笑 )

その夜は自分たちの食糧で済ませて、お休みモードへ。

08月 31日 (火)     晴れ 後ち 曇り

朝から天気が良かったので、緑に囲まれた小梨平でちょっと写真撮って、
折角なので、明神辺りまで散策することに。
ちょっと曇っていたけど、明神池などでも撮影してみた。

初日はちょっと強めの雨だったけど、稜線を歩く日に晴天に恵まれてとても良かった〜♪
あと下山してから帰りの移動がなく、そのまま泊れるというのも楽で良いね。

隊長も西穂高岳とはいえ、念願の穂高連峰に登頂することが出来て良かったねぇ。 (^O^)/

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