2000/10

北アルプス

涸沢・奥穂高岳

10/14 (土)  上高地 → 横尾 → 涸沢
10/15 (日)  涸沢 → 奥穂高岳 → 涸沢  ( ザイテングラード往復 )
10/16 (月)  涸沢 → 横尾 → 上高地

98年〜99年と、涸沢の紅葉は駄目だったが、どうやら今年は少しは良い感じらしい。
どこの雑誌を見ても、ここの紅葉は桁違いの美しさのようなので、
やはり一度は絶景の紅葉を眺め、そして写真に撮りたいものだねえ〜
今回は色付きの時期がやや遅れている様子で、出かける日取りも少し遅くしてみた。

10月 14日 (土)     晴れ

朝から天気は良い感じだ。
上高地にはまだ紅葉前線は降りていない。

明神を抜け、徳沢に来ると、
色付いた景色が見えてくる。

徳沢では一度はテント泊を
してみたいと思う。
眩しい朝日はとても爽やかだねえ〜

徳沢のこの銀杏の木は目立つ。
10月も半ば頃は良い色になるみたい。

いかにも秋って感じだけど、
いつものことでPLフィルタを使い過ぎ。
( 空の青が濃過ぎだって−の! )

少し休憩してから出発〜

横尾はそんなに混んでない様子。

昨年工事していた横尾大橋が、
すっかりデビューしている〜

随分と立派な橋になったもんだ。

横尾から涸沢方面へ進むと、
横尾大橋を渡ってから山道らしくなるが、
といっても最初のうちは殆ど傾斜は無い。

空が開けた樹林の中をしばらく歩くと、
再び沢に出合い、
その後山道へと入っていく。

山道に入ってからも、しばらく傾斜は緩い。

本谷橋の手前にポツンと
色付きの良い紅葉があり、
これが結構紅葉の良い目安になっている。

本谷橋のすぐ手前ぐらいから、
急に周囲の木々の色付きが
深まってくるが、10月上旬だと
まだ本谷橋の上でも色付いていない。

さあ、もうすぐ本谷橋なので、
休憩じゃあああ〜〜〜

本谷橋の休憩ポイント付近。

いや〜、爽やかだねえ〜
しかしここから先は真面目に山道。
テント泊の荷物の時はちょっと疲れる。

ボチボチ出発。

本谷橋を出ると、最初はしばらく急勾配が続く。
樹林帯の中を歩くので、周囲の景色もあまり見えない。

ちょっとしたガレ場があったり、石畳が続いたりするので、
歩き易いとはいえないが、そんなに大変という程でもない。
道は広くないので、混んでいるとストレスはちょっと溜まる。

枯れた沢に沿った形で斜面の夏道を登って行くと、
遠くに涸沢へ向かう右曲がりの谷間が見えてくる。
この付近まで来ると、そろそろSガレが始まる。

しかしこの辺で涸沢方面を撮ろうとすると、
時間的に逆光気味になってしまうんだなあ〜、これが。

テント泊の荷物を担いでいると、Sガレ付近からがやはりきついねえ〜

向こうの方に涸沢が見えてくると、少しは楽になる気もしないではないけど、
体が疲れているのは事実だし、見えてからが意外と時間がかかるのだ。

とりあえず、ここからの目標は涸沢直下の開けたモレーン部分だ。
そこまで行けば、まあまあ一安心って感じかな。

モレーン部分までようやく登ると、荷物を降ろして休憩だ。
涸沢はすぐ上なんだけど、周囲の紅葉を撮らないわけにはいかない。

やっぱり今年の紅葉は当りみたいだ。
昨年までとは、色付きが雲泥の差で素晴らしい。
ここが紅葉の名所と言われるのも、良く分かるねえ〜!!!

雑誌で北海道の紅葉を見ると凄いなあと思うけど、
その凄い紅葉を別の場所とはいえ、生で見られるとはちょっと感動だ〜
う〜ん、来て良かった。

写真を撮ると、いよいよテント場への最後の登りだ。
途中の石畳の周囲もたくさんの紅葉に囲まれている。

涸沢ヒュッテと涸沢小屋との分岐点には、標識が建っている。
テント場へは右の道を登っていく。

ようやくテント場に到着だ。
土曜だからもっと混んでいるのかと思ったが、そうでもない様子。
時間がまだちょっと早いのかな・・・    まあ場所を選べて良いことだ。

テントを設営して、ヒュッテへ行ってみると、
名物のパノラマ売店は姿を消していた。
時期的にもうクローズしたらしい。
名物のおでんが〜〜〜

しかししばらくはヒュッテの中で、
プチパノラマ売店をやっているようだ。
可愛そうなぐらい小さくなっていたけど・・・

さて、明日は稜線に上がる予定だけど、
お天気はどうなんだろうかねえ〜

まあ最低でも雨でなければ良いけど、
いくらなんでも雨ってことはなさそうだ。

10月 15日 (日)     曇り

今日は大事な中日なのに、
朝から曇りじゃないかあああ〜!
さてどうするべ・・・

まあしかし、ずっとここにいてもね。
昨日紅葉はだいぶ撮ったし、
曇り空の下では紅葉は映えない。

今日は初の奥穂高岳にチャレンジ。

涸沢小屋の所から、狭い道を少し登ると、
左前方にザイテングラードへと続く道が
見えている。

何となく穂高岳山荘までは
楽そうに見えるけど、どうだろう・・・

ガレ場の多い道を登って行くと、
そう時間も長くかからず、
コルに穂高岳山荘が見えてきた。

まあとりあえず、怪我することもなく
無事山荘までは到着だ〜
ちょっと休憩できるかな・・・

穂高岳山荘は結構立派そうだね〜
前の広場も広いし、石畳じゃないか・・・
これだけ広いと休憩場所には困らなそうだ。

左の休憩場所の方を見ると、
そこそこ休んでいる人いるねえ〜
座れるところはちょっと無さそうな感じ。

ここまで来ると、さすがに遠景も
よく見える。 ( 曇っているのが残念 )

下の方には涸沢が見える。
上から見ると、
すぐ下じゃないか〜って感じがする。

でも すぐ じゃないのだ。

奥穂への道は随分険しそうだ。

山荘のすぐ横には、いきなり
長い垂直梯子じゃないか・・・

休憩を済ませて、そろそろ出発

垂直梯子は、登ってみると
そう長くはない感じだけど、
落ちるとかなりヤバそう・・・

登り終えた所から下を見ると、
山荘が随分下に見える。
高度感は結構あるぞ。

しかしちょっと危なそうな所は
ここだけで、この先はずっと安全だ。

道はガレているけど、勾配は緩いし、
端が切れ落ちているわけでもない。

そのうち奥穂が見えてきた。

奥穂高岳山頂に到着〜〜〜

ヤマケイJOYで以前、青空の下での
奥穂の写真を見ていたけど、
やっぱり今日は曇りで駄目だねえ・・・

でもジャンダルムはよく見える。
奥穂の衛兵って意味のようだけど、
あの先はとんでもないルートらしい。

反対の北側に目をやると、
遠くに槍ヶ岳が見える。
この前はガスで見えなかった槍だけど、
次回は晴れた時に行きたいねえ。

曇りで遠くはあまり見えないかなと
思ったけど、そうでもないね−

山頂は風が強かったけど、そのうち
寒くなってレインスーツを着てしまう。

奥穂高岳 ( 3190m )

とりあえず記念写真を撮っておこう。

降りは来た道をそのまま戻る。

穂高岳山荘前ではちょっとだけ休憩。

ザイテングラードを降っていると
何やらポツッとしたので、
げえ−雨かよ〜、と思ったら何か違う。

小雪だった・・・  ( まだ10/中だぞ! )

紅葉はかなり良い色しているけど、
やっぱり曇り空だと駄目だねえ〜

降りて来てからテントの設営がないので
今日はやっぱり楽だなあ。

なんだかんだ言っても、
テントの設営撤収は面倒なのだ。

涸沢ヒュッテのパノラマ売店は
昨日既に姿を消していたけど、
奥穂から降りて来たら、
テーブルと椅子も無くなっていた。

何かいかにも、もう冬支度って感じで
寂しいねえ・・・・・  陽が当ってないから
余計に寒々しい感じがする。

今日は日曜で午後は人が減るので、
ゆっくり人の少ない中で紅葉を撮れる
チャンスだったけど、やはり曇りはアカンね。

今回は来る時期が少し遅かったけど、
紅葉のピークは3〜4日程前だったらしい。
翌年秋のヤマケイJOYにそう書いてあった。
Fちゃん、ドンピシャリだったじゃないか〜

このまま明日も、
天気は駄目なのかなと思っていたけど、
夜には空に星が見えるようになっていた。

夜空の撮影は露出が難しく、
露光時間が勘なので、なかなかね〜
ネガだからまあ救われている部分も
あるだろうな・・・   たぶん。

テントから顔を出すと月が綺麗だった。

写真では眩しくなっているけど、
肉眼では当然綺麗にくっきり見える。

明日は晴れそうな気がするけど、
どうだろう。

そろそろ寝るか。

10月 16日 (月)     晴れ

涸沢ではお馴染みのモルゲンロート。

本物の快晴の時は少し薄くなってしまうが、
少し曇り気味の時は綺麗に焼ける。

ちょうど穂高岳山荘のところに
月が移動していた。

朝少し曇り気味だったが、
テントを撤収して出発する頃には
すっかり青空の良いお天気になっている。

中日だけ曇りっていうのも
ちょっと勿体無かった気もするけど、
まあ雨はなかったし、紅葉の撮影は
それなりに出来たから、良しとしよう。

時期が少し遅めの為、Sガレ付近まで
降りてきても、それなりに色付いている。

いつものことだが、ここまで降りても
やっぱり何回も振り返り、涸沢を見てしまう。
あれだけたくさん撮影したのにねえ・・・

登りと違って降りは非常に早い。

降りだから当然楽だということと、出発してすぐの為、
体が元気だからだ。  おまけに今日は月曜日なので、
土日に比べて人が少ないこともある。

またここは、登りの時に写真を撮ることが多いので、
降る時には、あまり写真を撮らないってこともあるねえ。

だから、Sガレを過ぎてから本谷橋に着くまでは、
そう時間はかからない。
正面に背の高い黄葉が見えてくると本谷橋は近い。

本谷橋に降りて来ると、休憩だ。

10月も半ばなので、この辺も色付いている。
上旬の時はまだこの辺も緑が多い。

とりあえずテント泊の荷物が重いので、
さっさと降ろして休憩する。

本谷橋より下では、いつもならもう殆ど
緑ばっかりだが、しばらく紅葉が続いた。

しかしさすがに
右側に屏風岩が見える辺りでは、
すっかり緑の景色になってしまう。

沢に沿って歩くと、横尾はもう近い。

ようやく横尾大橋まで来ると、
何やら猿がたくさんウロチョロしている。

梓川に沿って
槍沢方面へと集団移動していた。

横尾大橋を渡ると、横尾山荘だ。
ここは休憩することが多い。

今日はまた一段と人がいなくて
空いているねえ〜〜〜

やはり平日は空いていて良い。

横尾を出ると、梓川に沿っての
平坦な林道歩きに変わる。

次の休憩場所は徳沢だ。
ここもテントは少なく空いている。

いつも思うけど、ここにテントを張って
のんびり過ごすのも良いだろうなあ・・・

徳沢を出ると次は明神。

午後にこの辺を上高地へ向かって歩くと
木々の間から木漏れ日が射し込むが、
人が少ないこともあってか、何とも切ない
雰囲気があるのは気のせいか・・・
( 何でだろう??? )

明神まで来ると一般観光客といっしょに
なるので、下山した気分になる。

河童橋ではお決まりの記念写真。
まずまずのお天気で良かった。

涸沢の綺麗な紅葉が撮れたことが
一番の収穫だった。
これならきっとまた来るだろうと思う。

来年の色付きが楽しみだ。

inserted by FC2 system