1998/08

北アルプス

双六岳

08/13 (木)  新穂高温泉 → わさび平小屋 → 小池新道 → 鏡平山荘
08/14 (金)  鏡平山荘 → 弓折岳 → 双六岳 → 双六小屋
08/15 (土)  双六小屋 → 樅沢岳 → 小池新道 → 新穂高温泉

08月 13日 (木)     雨

前夜、新宿から夜行バスで出発。  いよいよ初めての北アルプスだ。
しかしバス移動はあまり心地良くはない。

朝、新穂高温泉BTに到着。
雨は降っていないが、雲行きは怪しい。

備え付けの登山計画書にその場で記入。
結果的に何故か三五ちゃんがリーダー ・・・
( ほんとかあ??? )

林道をしばらく歩くと、わさび平小屋だ。

ちょうど雨も降ってきたので休憩。
冷たい水に胡瓜やトマトが冷やしてある。
天気の良い昼間なら美味いのだろうが、
どうもこの天気ではねえ・・・

雨の中、小池新道を登る。 本格登山に
慣れていないので、ちょっときつい。
最初の休憩は秩父沢だが、
ガスで周囲の展望はまるで無し。

秩父沢を出ると、いつしか登山道は
沢のようになっていた。
足首ぐらいまで靴が水に浸かっている。

ようやく鏡平小屋まで到着。
今日は双六小屋に宿泊予定だったが、
気温も低く、女性陣から今日はもうここに
泊まりたいという強い要請もあり、
急遽予定変更でここに泊まることになった。

腕時計の気温からすると、
お昼過ぎだというのにおそらく気温は
5度ぐらいしかない感じだ。

下の登山道も濁流でどうやら通行止めになったようだ。
急遽ここに泊まる人が増え、今日は結構な混雑となってしまった。

08月 14日 (金)     曇り 時々 晴れ

朝、窓の外を見るとガスで何も見えない。
食事の時、ちょっとだけ槍が見えた。
部屋に戻ってから300mmの望遠レンズで
槍を見ると、穂先の人がかすかに見えた。

大混雑のせいで、靴を間違える
トラブルがあったらしく、
相部屋の中で口論が起きていた。

出発時にお世話になった
小屋主さんと記念撮影。
雨は上がっていた。

写真提供−小林さん。

稜線まで上がって行くうちに
少しずつガスが薄くなり始め、
先の景色が見えるようになってくる。

稜線の分岐点に到着すると、
西側に待望の青空が広がった。
合羽を脱ぎながら、とても嬉しい一時だ。

青空は西側上空だけで、
それ以外はやはりガスだが、
それでも嬉しくてちょっと記念写真。

果たして今日はこれから晴れるのかな〜

稜線に沿って双六小屋を目指す。

展望はまだ無いが、
合羽から開放されただけでも快適だ。

遠くに昨日泊まる予定だった
双六小屋が見えたので、
300mmの望遠レンズで撮ってみる。

背景の鷲羽岳の裾野が近すぎて凄い。
さすが望遠レンズの圧縮効果だね〜
これじゃまるで、小屋のすぐ裏に
山があるみたいだ。

この写真はもう少し近づいてから
やや望遠力を減らして撮ったもの。
だいぶ感じが変わるねえ〜

写真は撮り方で全然絵が変わるのだ。
こういうことを知っていて、ヤマケイの雑誌の
写真を眺めると、行ったことのない場所の
写真でも、これはちょっと怪しいというのが
わかるようになる。

小屋前のテーブルで休んでいると、
ヘリが来て、負傷者を担ぎ込んでいた。
やはり怪我で運ばれる人って
いるんだねえ・・・

怪我しないように注意しよう。

小屋前で昼食タイム。

写真提供−小林さん。

小屋の前から鷲羽岳を背景に記念撮影。
先ほどの写真と比べると全然違う。
小屋の前から鷲羽岳を眺めるとこんな
感じで、歩いても4時間近くかかるのだ。
レンズを24mm付近で撮っているので、
若干小さくなっているかもしれないが、
それでも肉眼で見た感じには、
こちらの方が全然近い。

双六岳へは小屋の裏手を上がって行く。

三俣蓮華岳への別れ道を過ぎると、
急な登りがあり、そこを過ぎると
平坦な景色が広がる。

双六岳山頂では晴れて暑かったが、
周囲の景色はあまり見えなかった。
時折、黒部五郎岳がかすかに
姿を見せていたが、殆どよく見えない。

見えていたのは裏銀座方面だけで、
槍ヶ岳方向はすっぽりとガスの中で
何も見えず・・・  ちょっと残念。

この時ふと、野口五郎岳を見て思った。
あんな所を歩く人がいるんだろうかと・・・

単にこの時はまだ登山慣れして
いないだけで、遠いなあ〜と思っていた
だけだったのだが。( 笑 )

双六岳の直下はとても平坦で、
通称、野球場と呼ばれている。

天気が良ければ、この先に槍ヶ岳が
見えるんだけど、今日は駄目だねえ〜

ここの夕食は結構豪華な印象だった。
品数がたくさんあったように思う。

雲はだいぶ減っていた。

わりと星も見えたけど、
明日は晴れるのだろうか・・・

小屋に戻って食堂で少しだけ宴会だ。
ここの食堂は綺麗で、写真もある。

ここのオーナーは山岳写真家なので、
綺麗な写真がたくさん飾ってあるのだ。

この時期、この辺では地震が起きていた。
夜みんなで布団に入ると、少し揺れた。
その時私と小林さんが同時に、林さん(女)に
寝返り打ったでしょ、と突っ込む・・・・・
彼女は、からかうには
とっても適したキャラだ。( 笑 )

08月 15日 (土)     曇り 後ち 雨

朝食前に槍ヶ岳の展望台である
樅沢岳に向かう。
雨は降っていなかったが、
どんよりした空にガスがかかり、
槍ヶ岳もちょっと不気味な感じだ。
吊るし雲やレンズ雲が見えるので
どうやら天気は悪そうだ。

写真提供−小林さん。

朝食時間を過ぎていたので、
撮影はそこそこにして小屋に戻り、
朝食を済ませる。

出発する時は雨は降っていなかったが、
途中からやはり雨が降り出し、結局
新穂高温泉までずっと小雨が続いた。

翌日まで休みだったので、私は
新穂高温泉付近で泊まりたかったが、
結局帰ることになった。
土曜日だったせいか、帰りに電車の中から
あちらこちらで花火をやっていた。

天候はあまり良くなかったが、
初の北アルプス登山ができ、
また初めて3日間歩けて良かった。

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