2000/06

北八ヶ岳

蓼科山

06/03 (土) ピラタス横岳RW → 坪庭 → 横岳 → 亀甲池 → 双子池
06/04 (日) 双子池 → 双子山 → 大河原峠 → 蓼科山 → 亀甲池 → 双子池
06/05 (月) 双子池 → 林道 → 雨池 → 雨池峠 → ピラタス横岳RW

06月 03日 (土)     曇り

今回はRWを使って楽に上がるので、朝から東京を出発。
途中で道を間違えて白樺湖方面へ入ったりしながら、ビーナスラインを進む。
下界はまあ薄日が射しているが、山の方は何となくあまり良い天気ではないようだ。

RW乗り場には、危険物の持ち込みは禁止という表示があったが、
隊長の装備はとっても危険物が一杯という香りがする。 ( 笑 )

RWの山頂駅から外に出ると、雨こそ降ってないものの周囲がガスで何も見えん・・・
準備を済ませて出発すると、とりあえずすぐに坪庭と呼ばれる瓦礫の山。


坪庭の終わり頃で何やら、ポツっときた。   やっぱり天気は下り坂の様相だ。
しばらく進んだ辺りで、上空がゴロゴロ言い出した。   どうやら雷が来るらしい・・・

そのうちとんでもない雹が降り出してきて、登山道脇の木陰に退避。
レインスーツを着ながら、しばらく雹が収まるのを待つ。

結構凄い雹だったが、20分ぐらいすると通り過ぎて、普通の小雨に変わる。
大丈夫だろうということで出発し、ジグザグの山道を進んでいくと、北横岳ヒュッテだ。
ちょっとだけベンチで休憩して、更に先へと進む。

横岳はすぐだったが、当然ガスで何も見えず・・・  それどころか強風で長くは居られない。
休むことも殆ど無く、北側の斜面を降り始めと、結構雪がたくさん残っているねえ〜
たいしたことはないが、ちょっと足の着地が外れると、膝ぐらいまではまってしまう。

雪はまだ良かったが、所々に凍っている所があり、そこはちょっと厄介だった。
周囲が森林の中なので緑がたくさんあって良いのだが、倒木などがたくさんあって
登山道はわりと歩き難い。   あと雨でぬかるんでいる箇所もたくさんあるし。

ようやく亀甲池に到着する頃には、雨は殆ど上がっていた。
亀甲池は写真では綺麗な風景だったが、曇りのせいか非常に見栄えは良くないね〜
時間が遅れていたので、休憩もそこそこにさっさと出発。

登山道が歩き難いことと、時間が押していてちょっと急がないといけないことから
皆さんお疲れ気味で、あまり言葉もなく黙々と歩いている。
やはり朝から移動した後に歩くのは、ちょっと労力を要するようだ。

そのうちようやく湖が見えてきた。
既に17時台に入っていたのでちょっと安心。
ここから湖の周りを約半周歩くと、
やっと双子池ヒュッテに到着。

IwaiさんとShokoさんはヒュッテ泊まりで、
私と隊長はテント泊。 受け付けを済ませ、
雌池の畔にテントを設営すると、夕食だ。

ヒュッテには休憩部屋が併設されていて、
客が少ないので休ませてもらった。

薪をくべてパチパチ燃やしていると、
ちょっと山小屋って感じがする。

ヒュッテの親父さんは豪快な感じの人だ。

夕食の時、私たちテント組もいっしょにここで食事していたら、
宿泊客が少ないからと、ヒュッテの親父さんに、味噌汁だのトマトだの、
はたまた天ぷらまで出していただいた。
う〜ん、こんなにいただいて良いのだろうか・・・  って感じだった。

今日は、ガスに雷に雹に雨に風に雪に氷にと、えらい天気だったが、
明日はどうなるのだろう・・・
明日は高い山へ登るので、晴れてくれることを祈りながら就寝。

06月 04日 (日)     晴れ

今日はどうやら良い天気のようだ。
出発前に雄池の前で記念写真撮影。

ヒュッテの裏手から山道に入ると、
しばらくは樹林帯の登りが続く。

30〜40分ぐらいすると、樹林帯を抜け
見通しの良い稜線に出る。

稜線に出る頃には空もすっかり青くなり、
昨日の天気が嘘のような晴天だ。

ロープが張ってあるのが、景観的に今ひとつであるが・・・

穏やかな稜線を進んで行くと、
双子山の山頂に到着する。

双子山 山頂 ( 2234m )

のっぺりし過ぎていて、
山頂って感じは全然しないけどねえ〜

まあ、しばし休憩タイム。

正面にはこれから目指す蓼科山が綺麗に見えている。
ここから眺める限りでは、そんなに遠くは感じないけど、どうだろうねえ・・・
( ↑ 上の道標の奥に見える山じゃないよ )

双子山からは緩やかに降り始める。

そのうち向こうの方に大河原ヒュッテが
見えてきて、普通の道路が延びている。

車が停まっているのを見ると、
登山に来ている意識が薄れるねえ。

看板がでかいので記念撮影〜

大河原峠を過ぎて山道に入ると、
樹林の多いまともな登山の雰囲気だ。
歩いている人も少ない。
この辺はあまり人気がないのかな。

樹林の間から上空を眺めると、
空がとても青いねえ〜

でもちょっと暑い・・・

樹林の中は直射日光が少ないから、
暑さは和らぐけど、道はゴツゴツしていて
歩き難いねえ〜   疲れるよ。
傾斜はまあまあって感じかな。

しばらく進むと、たまに白樺の木があった。

北八ヶ岳は枯れ木が多いんだねえ〜
そういえば。

さっきは上空に雲が無かったけど、
いつの間にか雲が出現している。

まさか下り坂に向かうのだろうか?
とりあえず今日は大丈夫だろう・・・

途中で前掛山への分岐があるが、
面倒なのでそのまま通過する。

しばらくすると、蓼科山荘だ。

蓼科山荘を過ぎると、
急勾配のゴロゴロの登りが始まる。

岩が結構大きいのでちょっと大変だ。

岩場を登ると、山頂直下に
蓼科山頂ヒュッテがあった。

そんなに大きくはないみたい。

山頂まであと少しのところには、
一面に残雪が残っている。

稜線上の方が早く融けるような
気もするんだけどねえ〜
気温が低いのかな?

とりあえず記念に写真を撮ってみる。

この写真、輝度差が激しいねえ・・・

山頂の風景が見えてくると、えらくのっぺりとして広い場所だ。
しかも岩だらけじゃないかあ〜


とりあえず山頂の南側の方で、
昼食タ〜イム。 飯だ、飯だあ〜〜

三脚を立てていたら、いつの間にか
後ろを向いている間に転倒事件が・・・
近くの人が叫んでくれたので、
振り返ったが、もう倒れる途中だった。

フリーズ・・・・・

しかし運良く助かった。

カメラが着地した地点が、ちょうど這松の上
だったからショックが無かったのだ。
( 超ラッキー、 救われた〜 )

荷物を不安定な所に置いてはいけない。

昼休みの後、山頂をしばらく散歩する。

それにしてもだだっ広い場所だねえ〜
しかも、岩しかないし・・・

山頂なので、一応記念写真は撮る。

天気は晴れだが、雲が増えてきた。

中央を抜けて登って来た方に近づくと
祠が祭ってあった。

これぐらいだと、きっと
冬は雪に埋もれるんだろうね〜

ちょっと行った所に道標があり、
記念写真を皆さん撮っていた。

当然私たちも撮影する。

蓼科山 山頂 ( 2530m )

南八ヶ岳がバックだが、
雲が増えてしまって霞んでしまった。

山頂を後にして降り始める。

ゴロゴロの岩場の途中で何やら
誰かがちょっと怪我している様子だ。

救助隊長の血が騒ぐ・・・

ヒュッテか山荘かは分からないが、
ヘリが呼ばれているようだった。

私たちが何かするということはないので、
しばらく山荘前で休憩タイムだ。

山の中で怪我やら事故やらがあると
下界と違って大変なのだ。

すぐ近くの山小屋に挟まれていた為、
すぐに救助されたようだったが、
何もない場所だとえらいことになってしまう。

蓼科山荘からは、朝来た道とは違って
南東方向へと降り、天祥寺原へ向かう。

こちらの道もわりとゴロゴロの歩き難い道だねえ〜

上空ではまださっきのヘリが旋回している。
搬送にはしばらく時間がかかりそうな感じだ。

下の方へ降りてくると、周囲には草木が多いが
樹林というほど木々は深くなく、空が開けた感じがする。

殆ど平坦になった山道を進むと、滝ノ湯川に沿って歩く。
今日は昨日ほど遅い時間になることはなさそうだ。


大河原峠との分岐を亀甲池へと向かう。

昨日よりはマシに見える亀甲池だが、
なんかあまり綺麗って感じでもない。
朝なら綺麗なのかもしれないねえ〜

昨日と同じ道を双子池へと進む。

今日は早い時間に戻って着たので、
ヒュッテの前でちょっとビールとおつまみだ。

小宴会を始めた頃は全然明るかったが、
夕食を食べ終わり、しばらく寛ろいでいたら、
すっかり外は真っ暗になっていた。

ヘッドランプをテントに置いて来ていたので
ちょっと失敗だった。 

隊長が持っていたので助かったけど、
無かったらちょっと歩けないね、
あの真っ暗闇の道は・・・・・

とりあえず、山頂を歩く今日が
良い天気で良かった。 

明日も良い天気だと良いけどねえ・・・

06月 05日 (月)     晴れ

お−、今日も良い天気じゃあ・・・

まあ今日は雨池に寄って帰るだけだから
そう写真撮ることも少ないだろうけど、
悪天よりは晴天が良いに決まってる。

のんびり用意をして、
出発前にお決まりの記念撮影だ〜

ヒュッテの裏手の小道を歩いて行くと、
10分程で車が走れる林道に出る。
ヒュッテまでも車は入っているが。

ここからひたすら車が走れる
平坦な林道を歩く。
たいした眺めでもないのだけど、
まあ東側はずっと開けているので
遠くまで見渡すことはできる。

林道から左手に入るところがあり、
少し樹林の中を降っていくと湖に出る。
雨池だ〜

本の写真は綺麗な絵が使われているが
どうもイメージと違うねえ。

一昨日の雨で泥水になったのか・・・

一応、記念写真は撮るけど、
もう少し緑が多い方が良いねえ−

わりとゆっくり休憩した後、
雨池を後にする。

林道を少し戻って雨池峠へ進むが、
ここの登りは結構大変だ。

大きな岩がゴロゴロしていて
登山道も狭い部分が多い。

暑いし、休憩できる箇所が少ないね〜
まあしばらくの辛抱・・・・・

しばらく歩くと、雨池峠に出た。
ここは十字路になっていて
他の登山客も何組が休憩している。

私たちは休憩せずに
そのままRW駅を目指して歩く。

平坦な木道を進んで行くと、
よく写真に出てくる縞枯山荘だ。
青の三角屋根が特徴的だねえ。

駅に向かって歩いていると、右側には瓦礫の坪庭が見えてきた。
初日にガスでよく見えなかったが、今日はよく見えるよ。

坪庭を見ながらしばらく進むと、正面にRWの駅が見えてきた。
月曜日なのであまり観光客も多くなく、わりと空いている。

駅の前にはテーブルがたくさん
並んでいるので、休憩タイム。

しかし良い天気だなあ・・・
初日はガスで何も見えなかったのに。

RWで下に降りて車に戻ると、
途中の蓼科高原付近で温泉に立ち寄る。
月曜なのでやっぱり空いていた。
貸切とはいかなかったけど。

初日は雷や雹、強風などいろいろあった天候だったが、
2日目と3日目が梅雨入り前の晴天に恵まれたので良かった。

Shokoさんは高い山に来るのは今回が初めてだったが、
初日からガス、雷、雹、雨、強風、雪、氷と、お疲れ様だったねえ〜

またヒュッテでは、天ぷらや味噌汁、トマトなど、おまけの食事ももらえたし、
寝た部屋が大広間で、Iwaiさんと二人だけだったということで、
普通の山小屋ではありえない経験を初回から出来てラッキーだったようだ。
( これが普通の山小屋だと勘違いしてはいけないのだが )

なお隊長は、テントで早朝からゴソゴソしていて、何をやっているのかと思ったら、
朝の4時から寒くて小屋の暖炉部屋に、緊急軟弱非難していたそうだ。 ( 笑 )
なんせ隊長のテントは床がないからねえ〜   6月初頭の2000mはまだまだ寒いのだ。
ザックに関しては機能性を追及している隊長が、テントになると全く逆のことをやっているから
結構笑える。  ( いや笑い事ではないのだ、ヒュッテが無かったらどうするのだ? )
安全重視の隊長の方針としては、今後見直しを検討する必要がありそうだねえ〜

  < 追伸 >

実はこの記事、ちょうど5年後の2005年6月4〜5日に執筆したのだが、
隊長のテントは今でも同じテントのままらしい。
しかしさすがの隊長も、普通の山岳用テントにしようかなと、言い出しているようで、
少しは丸くなっているようだ。( 笑 )    ( 普通のテントを迷彩色に塗ればあ〜? )

inserted by FC2 system