2001/09

中央アルプス

越百山・空木岳

夜、会社に泊まりで仕事をしていたら、
久保田先生から電話がきて、中央アルプスに行こうという話だ。

しかも今夜は会社に泊まりだというのに、出発は明後日の未明。
明後日の朝といっても、私は前日の夜に久保田邸へ行かないといけないわけで、
つまりは会社に泊まり明けの日にそのままお出かけということになる。

大丈夫なんだろうかと思っていたが、やはり大丈夫ではなかった・・・・・

08/25 (土)  シオジ平自然園 → 仙涯嶺 → 南駒ヶ岳 → 摺鉢窪避難小屋
08/26 (日)  摺鉢窪避難小屋 → 空木岳 → 池山尾根 → 登山口 → シオジ平

08月 25日 (土)     晴れ 後ち 曇り

久保田邸で4時間程は仮眠をとることになったが、
眠れるはずがなく、殆ど寝てない状態で出発となってしまう。

車の中で多少は眠ったようだったが、
そんなのは体力的な回復に繋がるはずもなく、いつしか辺りは伊那だ。

今回は登山口に車を置き、違う場所に下山してから
再び車の場所まで戻るという、いつもと違うスタイルだ。

シオジ平自然園手前の営林署に車を置き、
林道をしばらく歩くと登山口があり、ここで軽く朝食を食べる。

しかし今の時点で既にどうも体がやや気だるい感じがしている・・・
やはり寝てないのが効いているようだ。

前夜だけならいつものことだけど、二晩続いているとちょっとねえ〜
20代の時のようにはいかない。

ここから稜線までは点線のコースとなっているが、
道ははっきりとしており、迷うことは無く進んでいく。

しばらくは沢に沿って歩くが、
そのうち狭い斜面の道に変わり、
会う人も片手で足りるほどしかいない。

重い足取りで稜線に出ると、越百山は近かった。

ややバテ気味なので、場合によってはすぐ下に
見える越百小屋に泊まるかという話もあったが、
あまりにそれは勿体ないので、とりあえず
行ける所までいってみようということになり、先に進む。

まともなテント泊装備は無いが、
とりあえずテントだけは二人とも持っていたし〜

天候は曇りで、近くの山並みはまあ見えるが、
遠くの山はガスに隠れて見えない。

だからあまり写真は撮らずに済んだが、
それ以前にバテてしまい、
それどころではないというのが実情だ。

久保田先生は空木平の非難小屋まで行くことを考えていたらしいが、
私がこの状態なので、それは無理。 ( 謝 )

仙涯嶺に着くと、
いよいよ足が上がらなくなってしまった。

とりあえず早急のエネルギー補給ということで、
先生からチョコ系のお菓子をもらって食べ、
しばらく平な所でひっくり返っていた。

15分ほど横になって休んでいたら、なんと不思議なことに、
普通に歩けるまでに体力が回復していたのである。

寝不足もあったと思うけど、エネルギー不足だったのかねえ・・・
しかし糖分は凄いなあと実感してしまった。

南駒ヶ岳付近ではすっかりガスに囲まれ、
殆ど周囲は見えない。

良い時間になっていたので、念の為、
空木まで行くのを止めて、
すぐ下の摺鉢窪避難小屋に行くことにする。

摺鉢窪避難小屋はまあまあの広さで、
何組かの先客はいたが、十分なスペースは確保できた。

電気が無いので、
暗くなると自然にお休みモードとなる。

夜結構冷えたようで、寒くてあまり眠れず、厚着をしてみたもののやはり寒かった。

テントを持っていたのでそれに包まれば良かったのだが、
不精をしたせいでまたまたよく眠れなかった。

素直にテントに包まって寝た先生は、よく眠れたそうだ。
( やはり手抜きはいかんねえ )

08月 26日 (日)     曇り

翌朝小屋の外に出てみると、しばらくは稜線が
見えていたが、そのうちガスに巻かれ始めた。

稜線に出て、空木岳へと向かう頃には、
すっかりガスの中で何も見えない状態となってしまった。

馬鹿でかい岩がゴロゴロしている所を
しばらく歩くと、空木岳の山頂に到着する。

ここまでは殆ど人はいなかったが、
空木岳の山頂は結構人がたくさんいる。

宝剣岳方面から来た人が結構いるようだ。
しかしガスの中だと、写真撮っても本当に冴えないねえ〜

北側は時折りガスが晴れたりして
遠くが見える時もあったが、
やはりあまり綺麗な光景とはいえなかった。

それなりに休憩した後、山頂を後にして、
私たちは池山尾根の方へと降って行く。

しばらく進むと、
駒石という大きな岩があった。

こんなでかい石、
どうやってここにできたんだろうねえ〜

非難小屋からの道を合流すると、
樹林帯の中の尾根道へと変わっていき、
景色を見ることは殆ど無く、
ただ黙々とひたすら狭い道を降りて行く。

腹が減ってきたということで、地獄付近で昼飯となった。

飯だというのに、なんと先生は食べる物が無いそうだ。
( そんなんで良いのだろうか・・・ 良いわけない! )

ということで、私の予備食やお菓子は、
殆ど先生に食べられてしまった。

長い降りが終わってようやく道路に出ると、しばらく休んでいたが、
タクシーを呼んで帰る人もいる。

ここから道路を1時間程歩けばバスに乗れるが、疲れていたので、
今来ているタクシーに頼んで次のタクシーを回してもらうことにし、
車を置いていたシオジ平へと戻った。

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